84. カレールーの対談 「ぶっちゃけ これも入れましょう。と言うか昨日の残り物が素敵に残ってますね!なんていう絶妙なタイミングッ!!」 「おい、どんどん緑色になってっぞ。」 「まぁ、緑色にすることが目的となってますからね。野菜ブイヨンも入れたし・・・抹茶は入れないほうがいいですよねー。流石に。」 「入れたらシバく。」 「ですよねー。入れたら流石に不味くなりそうだし・・・。」 「と言うか、味見はしたのか?」 「まだです。」 ぐつぐつと煮えたぎる鍋の横に置いた お玉を乗せた皿を取り、そこにお玉で掬ったカレーをいれて、軽く口に含む。 「・・・・・・ん、こじゅさんもどうですか?」 「ん?お う。」 と、こじゅさんは私が差し出した皿を取り、一口口に含む。 「・・・」 「Hey,小十郎。真っ白、どうした?Dinnerの準備は出来たぜ?」 「あ。」 こじゅさんが反応に困っている所に、丁度いいところで政宗さんが来た。本当に丁度よかったので、こじゅさんから皿を奪い上げ、そこに新たにカレーを加え、政宗さんに渡し、味見の催促をする。 「ん?あぁ、いいぜ。」 と言って 政宗さんは私から受け取ったカレーの入った皿を口に含み、軽く咀嚼した後、口を開いた。 「野菜のハーモニーがするな。」 「え、やっぱり?」 「個人的にやぁ、もう少しくどみが欲しい所だが・・・」 「じゃあ、醤油を入れます?こじゅさん。」 「 ん?いや、塩と醤油だろ。」 「じゃ、いれますね。」 と、塩大匙2.5杯と醤油を入れる。ぐつぐつと暫く煮込ませた後、また皿にカレーを掬い、まずは自分から一口食べる。 ・・・。 「はい、こじゅさん。」 「おう。・・・はい、政宗様。」 「・・・おう。・・・微妙だな。」 「そうだよねー。」 「政宗殿、遅いでござ・・・あぁ!!何をしておられるかッ!!お二方っ!!ズルいでござるよッ!!!!!」 「あ、幸村さんもどうぞ。」 「え、いいのでござるか?」 「あ、うん。」 「では、頂くでござる!」 と、ウキウキして幸村さんは試食用のカレーを食べる。顔をしかめて一言。 「・・・甘味が無いでござる・・・」 「くどあま は流石に無いわ。」 「っつーか、他に何か入れりゃぁいいだけの話だろ。」 「しかし、野菜以外には何もありませぬぞ。」 「よし、チキンブイヨン入れよう。それで何とかなる筈だ。」 「Good !! さっそく入れてくれよ!」 「こら、政宗様ッ!お行儀が悪いですぞッ!!」 「真っ白殿、某、甘めがいいでござる。」 「お前も真っ白の邪魔をするんじゃねぇよッ!!」 「 片倉殿、某は別に 真っ白殿の邪魔をしてはおらんでござるぞ。」 「いや、幸村。手前ぇの方が よっぽど邪魔になってるぜ。」 「政宗殿もでござろう。さぁ、政宗殿。離れて下され。」 「No だ。」 「 政宗殿、真っ白殿は右利きでござる。そこにいられると 非常に真っ白殿の邪魔になるでござるよ。」 「お二人とも両方共邪魔なのが正解です。っつーか、それ以上近づくと、火 移るぞ?」 「某、これ位の事で挫けたりはせぬ。」 「Ha、これしきの障害、Nothing だぜ。」 「政宗様も真田幸村もいい加減にしてくだされ。それとも この場で正座してぇのか?」 「「ごめんなさい」」 「こじゅさん、それでも邪魔だから。」 結局、チキンブイヨンと牛乳を入れた事によって、政宗さんと幸村さんの要望を満たせる『くどあま』が出来上がった。 こじゅで「政宗様」と打つ度に 真っ白ちゃんの方でも「さん」ではなく「様」と打ちそうになる\^O^/ [*前へ][次へ#] [戻る] |