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77. ばくろ
「寝ないんですか。」
「ハッ。stay late してるからな。」
「 仕事とかで?」
「おう。」
「・・・。」
「? What's happen? 」
「・・・いや・・・ただ、気になって?」
「・・・What.」
「・・・戦国時代だと、男の人が男の人に?なにかするって聞いたものですから・・・。」
「ぶっ!」

今度は政宗さんが吹いた。
とりあえず、チカさんとなりさんが押入れ、幸村さんと佐助さん、政宗さんとこじゅさんが 何故か交代で寝る場所を交代する事になった。
今は 深夜、だと思う。

「...Are you kiddng?」
「No,I'm calm.」

その言葉にしばし政宗さんは唖然とした後、くしゃりと前髪を潰して俯いた。

「俺と小十郎はそんな仲じゃねぇぜ・・・? You see?」
「ん、え・・・ま、まぁ?」
「小十郎は俺が幼い頃から一緒にいんだ。んな感情、今さら芽生えねぇよ。それに、」

と政宗さんはそこで区切って、腕で支えていた私の腕をとる。(政宗さんはベットの下、私はベットの上で寝ている為、体制は自然と俯きの体勢になるのだ。)

「俺は女にしか興味は無ぇんだ。You see?」

You seeと言う言葉、これで二度目だ。えぇ、まぁ と答えておいた。

「だから、手前ぇの心配するような事はないぜ? Do you understand?」
「え、えぇ・・・まぁ、つまり、変な声が聞こえる、と言う心配もないわけですね。」
「ぶッ!!!」

次は盛大に政宗さんが吹いた。
少し掛かってしまったので、軽く腕で拭いておいた。

「へ、変なこえぇ?s,strange voice?」
「え、えぇ・・・まぁ・・・・・・なんか、他人から聞いた話だと、戦国時代の人とかってそんなのに興味あるらしいから、って言ってたし、別の友人が言うには、仲のいい夫婦が隣から変なあえぎこえ?が聞こえるとかなんとかで大迷惑だ、って言ってたものですから・・・。なんか変でしたか?」
「Yes, you do. それ、Another people の前では言うんじゃねぇぞ。」
「え、そんなに変なことだったんですか?」
「Both your thinking about it and NOW your talking.」(アンタのその考えと今話した事もな。)
「え、えぇ・・・そ、そんなにですか?」
「あぁ。」
「・・・。」

なんか、無知に対して恥じらいが襲ってきた。

「・・・後、んな 赤の他人に対して顔を赤らめんな。 You see?」
「え?政宗さんは赤の他人じゃないでしょ?」

あ、三度め。
次は顔をボッと赤らめた。まるで幸村さんみたいだなぁ。

「ッッッ!!! 遊ぶつもりなら他を当たりなッ!!」
「遊ぶ?何故?私は、人に対しては真面目に取り組んでいるつもりですが?それに、遊ぶ時は遊ぶ時でひどいですよ?」
「っ・・・アンタの、その真面目な態度がいけないんだろ・・・・・・。」

今度は視線を逸らして政宗さんはそう言った。
そう言えば、前にもこうして問い質した時もあった。その時、その人物は私の腕を離した。
・・・。

「・・・政宗さんは、」
「? Uh?」
「私が 重い人だと思いますか?」
「・・・どー言う意味だ。」

今度は私が視線を外す番となった。

「んー・・・ま、他人に迷惑をかける人物だと思います。重圧をかけるような・・・・・・。責任を押しつけちゃって、他人に迷惑をかけるよーな・・・。」

多分、重い奴 と言う表現は、これで合っている筈だ。
政宗さんは、Ah,と首を反らして唸った後、流すようにこう言った。

「ソイツがアンタの事、何て言ったか分からねぇが 少なくともアンタはそのような奴じゃないぜ。多分、んな奴だったらもっとうざったい事をしてる筈だ。」

アンタの意味でな、と政宗さんは付け加える。

「・・・うざったいこと?それって、どういう事ですか?」
「・・・アンタには関係無い事だ。知らなくていい。」
「え、えー。」
「えー。じゃねぇよ。ったく・・・さっきから えー。ばっかりじゃねぇか。Have you noticed?」
「え、えぇ?」
「・・・Ah...気づいてなかったんだな・・・。なら、いい。」
「いや、それよくない。それよくないですよ。ねぇ ちょっと教えて下さいよ。仲間外れはよくないですよ。」
「アンタのそう言うところ、直した方がいいぜ。」
「いや、それだと自分ごと否定しかねないので止めときます。」
「・・・アンタ、は。」
「 え?」
「 いや、アンタは怪我人だからな。あまり、そう甘えるような事を言っちゃいけないぜ?」

甘え?もしやその事か?別に、私は教えるよう強請っただけだが・・・。
だけど、もしもの時は・・・とそこで言葉を噤む。なんか、さびしい って気分が支配した。

「別れは辛いもんですものね。」
「・・・。」
「だけど、自分に嘘つくの 嫌なんで。問答無用で私は私を出して頂きます。」
「・・・」
「だから、自分一人だけ曝しだすのもアレなんで、政宗さんも遠慮なく、曝け出してもいいですよ、まぁ 皆さんに言える事ですが。」
「・・・」
「それに、傷付くのは皆さんなだけじゃないし。私だって傷付きますから。」
「・・・」
「だから、自分 偽らないでください。頼みますから。」

握る政宗さんの腕を 払われる覚悟で握った。だが、払われなかった。

「他の人と出会うのも、勉強のうちだと思うんで。だから、自分 曝け出して下さい。少ない生涯ですから、生きてる内は精いっぱい楽しみたいのが本性なんです。」
「! まさか・・・」

政宗さんは目を見開いて私を見る。

「別に私にはこれと言った病はありませんよ。」

何かを勘違いされる と思って咄嗟にそう言う。まぁ、別のならあるのかもしれないが。

「ただ、人間六十年、花短し、って言葉もあるもんです。だから、お天道様には短し生涯を真っ当したいので。政宗さん達には自分曝け出して付き合ってもらいたいんです。」
「・・・ハハッ。政宗さん“達”、ねぇ・・・。他の奴らが寝てたら どーすんだよ。」
「その時はその時です。まぁ 寝てたら寝てたで、日中私の行動通して 本性出して付き合ってね! って言いますし。軽い眠りに落ちる状態でしたら好都合で 政宗さんと一緒に聞いて欲しかったですし。」
「ハハッ・・・俺と一緒に、ねぇ・・・。」

政宗さんは苦笑した。だが、そこに嫌悪は感じなかった。うーん、多分 嫌いって言う苦笑じゃないと思う。なんと言うか・・・困った、って言う笑いだと思う。

「今、困ってますか?政宗さん。」
「No answer だ。軽く答えちまうと、アンタに質問攻めされちまう。」
「なんですか、それ。」
「なんでも、だ。・・・にしても・・・酒臭ぇな、アンタ。酒、飲んだか?」
「飲みましたね、drank,drank.」
「だから発音もー少し良くしろっつーてんだろぉが・・・・・・はぁ。」
「あ、でも 私の言った事、本当ですから。」
「ったりめーだろ。酔っ払いの戯言なんざ、自分が思い描いた妄想や夢位しか言わねぇ・・・え?」
「あはは、確かに。私の夢、酔っ払いの戯言なのかもしれない。」

政宗さんが目をまた大きく見開かせた。なんだろ、さらっと言った一言に、そんな効力でもあっただろうか?

「ははっ。でも、私の言った事は本当ですから。」
「分かった、分かった。いいから手前ぇはもう寝やがれ。酔っ払ってんだ。」
「でも、本当ですから。酔っ払いの戯言だと片付けてもいいけど、本当ですから。ほんとの本当ですから。」
「分かった、分かった。アンタの言う事を信じるから。 頼むからこれ以上、俺のpaceを崩さないでくれ。」
「あはは」
「 その減らず口、いい加減 閉じないと無理やり閉じさせる事になっちまうぜ?」
「むー。」
「っておい!枕でcoverすんなッ!」
「むー」
「って!向こう向くんじゃ無ぇッ!!」

真っ白の首がカクンと折れる。

「おい!・・・って寝てるのかよっ!!!おい、俺はまだ Not fallen a sleep なんだぞッ!!!!?!」
「煩わしいわッッ!!!!!!!!」

スパーンと障子が開けられる音が響く。

元就の怒声と障子の音で、真っ白と政宗を除く全員が目を開けた。


「ま、ままさか・・・ず ずっと聞いてた、っつー訳 じゃぁねぇ よなぁ・・・ッッ!!?!」
「政宗殿、顔が真っ赤でござるな!」
「いやー・・・あんたが真っ白ちゃんにちょっかい出すものだから・・・寝るに寝られない?って言うかー!」
「政宗様が寝つけずに真っ白に手ぇ出してたものですから・・・」
「怪我人に夜這かけやがるのか と思ったからな。」
「貴様が我の睡眠を妨げるような事をするからだ。」
「ッッッ!!!!!! (穴があったら入りたいッ!!!!!!)」



+++
真っ白ちゃんの言った「遊ぶ」って言う意味:「遊び人」と言う意味ではなく、それともっと異な/違ったこわいほうの意味
後、政宗様の最後の言葉は、こじゅはともかく他全員に自分の本音を聞かれて死にたい気持ちだから。


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