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70. しりとり
「えーっと・・・スーパーアクエリアスポカリスエット。」
「What?! と、と・・・鳥だッ!」
「だ、でございますか?それとも り、でございますか?」
「り だ! り!」
「り、り・・・竜。」
「う、う・・・梅。」
「め?Ah....melody.」
「ィ?・・・居間。」
「ま・・・mine. あ゛ッ!!!!」
「Hu. 真っ白のloseだな。」
「釣られて英語を使ったな。」
「あー・・・ちきしょー・・・・・・もう少しボキャブラリー増やせばよかったー・・・・・・。」
「 おい、手前ぇら。何楽しんでんだ。」

声の方に顔を向けたら、バケツと雑巾片手に立っている鬼さんがいた。

「あれ、どうしたんですか?バケツと雑巾持って・・・。」
「あんた の血を拭いてたんだよ。」
「え。す、すみません・・・後で拭くつもりだったのに。」
「かと言って、誰かにやらせるつもりじゃぁ・・・」
「やってくれたらなぁ、っては思いますけどね。」
「けっ。まぁ いい。しばらく世話になんしな。」
「わぁお!ありがとうございますッ!よ、太っ腹!」
「太っ腹より いい言葉があんだけどよ。」
「え、それはなんですか?」
「おい、鬼。一体手前ぇは何言おうとしてんだ?Once you say.」
「何を言おうとしてる 乳首。邪魔だ。退け。」
「痛ぇなぁ、おい!!なんだ?一体何を想像した?俺はただ、『兄貴』と言おうとしただけだぜ?」
「兄貴!」
「そう、兄貴だッ!」
「兄貴、兄貴!!」
「そう、そうだ!!」
「兄貴、兄貴、あに・・グフッ!!」
「乳首如きに洗脳されるではないッ!!!!」

バシーンと後頭部にお狐さんの平手が入った。

「手前ッ・・・何しやがる!!おい、真っ白、大丈夫か!!?!」
「・・・ッ!!」
「おい、ま まさか・・・。」
「・・・す、すみません・・・…だ、誰か…たおる、ぷりぃず…・・・。」

ツツーと、指の間を通る感触が聞こえた。


とりあえず暗転。



「とりあえず、さっきの兄貴コールがいけなかったと。で、お狐さんの平手が決定的になったんだと思います。」

奥州の竜と右腕が瀬戸内二人を睨む。

「おいおい、んなに睨むなよ。確かにちょっと、ノリすぎちまったけどよぉ・・・。」
「フン、そもそも、軟弱な貴様が悪いのであろうッ。」
「それ、お前に言われたらお終いだと思うぜ、okra。」
「今何と言ったッ!貴様ッ!!!」
「phew.」
「・・・えぇっと、とりあえず・・・・・・今度血のよく落ちる洗剤買うということで落ち着きましょうよ、二人とも。とりあえず、昨日・・あ、今日だっけか? 今日の朝、すっごく垂れ流したんですから、もう出る血ないですってば。」
「それはそれですっげーヤベェと思うぞ・・・。」

鬼さんが何か言ったような気がするが、スルーしといた。

「で、どうしたんですか?」
「ん?あ、あぁ。このバケツと雑巾をどうすりゃいいのか聞きにきたんだ。」
「あぁ・・・それなら窓からボシャーンと。」
「いいのかッ!!?!」
「い・・・あ、うん。お風呂場で お願いします。」
「今、いいと言いかけただろっ!!!」
「いいじゃないですか、鬼さん。そうカッカとしないで下さい。じゃないと 将来大変な事になりますよ。」
「おい、人様を名前で呼ぶように教わらなかったのか?」
「え、まだ自己紹介、させてもらってませんけど?」
「え。」
「フッ。いい気味だな、長曾我部。」
「なんだとおッ!!?!」
「あ、お狐さん。貴方のもです。」
「何ッ!!?!」
「ハハンッ!手前ぇも同じじゃねぇか!!」
「何をぉ・・・!!!!」


「・・・喧嘩するなんて・・・仲がいいんやら悪いんやら・・・・・・。」
「おい、んな和んている場合じゃないと思うぜ。とにかく 今は badだ。」
「そっかー・・・。じゃぁ、二人とも、名前教えて下さい。」
「What?!!? そこで?! 普通そこで聞くか!!?!」
「いえ、話逸らせたもんが勝ちだと思うんで。」
「なんで?!!!」

「チッ。俺ぁ 長曾我部元親だ。」
「我は毛利元就だ。その足りなさそうな頭にしかと刻みつけるがよい。」
「じゃぁ、チカさんなりさんね。」
「チカ ねぇ・・・懐かしい響きじゃねぇか。」
「な、なりぃ? なんだ、その名は!!!我を愚弄する気かッ!!!」
「いえ。尊敬と親愛と尊敬を込めて。」

自分で親愛とか言ったらちょっと吐き気が込み上げてきた。いや、なりさんに対して、じゃなくて・・・その後に言って拒絶されるのが怖くてそれを想像して、それによって断られるのがいやなだけで・・・あぁ、もう 何言ってるのか分からなくなってきた。
要するに、「愛」とか「親友」とか言って、相手に断られるのがいやなだけなのだ、自分は。

「ふ、フンッ・・・それなら、特別に許してやろう。」

あ、断られなかった。よかったー。

「あ、チカさんも嫌だったら長しょ我部に直しますよ。長しょ我部。」
「いや、噛むならチカさんでいいわ。」
「よかったー。じゃ、しりとり 一緒にやりましょ。」
「?」
「しりとり?」
「えぇ、暇だったんでこじゅさんと政宗と一緒にやってたんですが」
「!」

政宗、反応する。

「人数多い方が楽しいですし、ぶっちゃけ更に面白くするために加わってくれないかなーと言うのが本音です。」
「おいおい、じゃぁ 最初っからそう言えや。んなかたっくるしいのは無しにしてよぉ。おい、毛利!お前ぇも加わわえや!」
「フンッ・・・そのような幼子がやる様な遊戯・・・我がやるわけなかろう。」
「あぁ、その本の関連なら、あの棚にありますよ。あの二つと三段目のも、関係ありますね。」
「・・・フン。」

真っ白は毛利の持っていた本から推測して その本に関連のある本を指し示す。


結果。

「あー・・・ば?」
「罵倒。」
「あ、元就さん。ありがとうございます。」
「!」
「おう、毛利、お前ぇもやりたっかんじゃねぇか!真っ白、“う”だぜ。」
「あ、兎!」
「ぎ・・・玉座だ。」
「ざ・・・石榴。」
「ろぉ?浪人鯵。」
「滋養。」
「兎頭。」
「another words だぜ。」
「えー。」

佐助さんと幸村さんが帰ってくるまで、ずっとやってました。

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あきゅろす。
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