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48.5 竜の旦那
What? 幸村んとこの忍が忍びこんだだと?一体何の為にだ。
まぁ、 よくない。一体幸村んとこの忍は一体何の為に忍び込んだって言うんだ。虎の命令か?
部下が何人か負傷していた。お礼参りも兼ねて武田の忍のとこへ向かう。


「旦那、知らない?」


武田んとこの忍が俺を見る途端、そう言った。
Ah? 何だって?One more,please?

「だから旦那知らないかって聞いてんの。竜の旦那。」

・・・知らないかっつーわれてもな・・・。俺の横にいる小十郎に目配りする。小十郎は小さく首を横に振る。武田の忍が小十郎が門の前に行くまでに、全部突破しやがったから ここにいる。

「 知らねぇなぁ。なんだ?幸村が家出でもしたって言うのか?」

ありえねえ。と思いながら幸村の忍に聞く。無言。

「旦那が何しようと勝手でしょう?ねぇ、竜の旦那。旦那の居場所、知らない?このままだと俺様、全国一周の旅に出なきゃいけないんだ。」
「Ah? まさか、マジで幸村の野郎、家出 したのか?」
「家出、家出…ねえ  本当、そんなの知ってたら、俺様世界一周の旅に出ないよ?そんなの知ってたら、俺様、旦那の居場所くらい、一発で分かるよ?」

武田んとこの忍が目を伏せながら両手で「手に負えない」と言うポーズをとる。
・・・。

「Realy?」
「だぁかぁらあ 俺様だって知らないってーの。竜の旦那、旦那の居場所知らないんなら 前田の風来坊の居場所教えて。もう給料以上の仕事、したくない。」
旦那がいないことは一大事だけど。

武田んとこの忍は疲れた顔をして俺にそう言う。余程、給料上の働きを強いられていることが分かる。・・・おい、幸村。こいつの給料上げてやれ。帰ったら 今すぐ。

「んな事言われてもな 俺は知らんぞ。」
「えぇ 頼むよ、竜の旦那。」
「おい、忍。政宗様の就寝の邪魔をした挙句これ以上押し問答するようだったら、許さねぇぞ。」
「小十郎、Shut up.」

小十郎が黙る。

「Uh・・・団子作って待つってのはどうだ?幸村は大の甘味大好きだったはずだ。」
「ちょっと、旦那のこと犬呼ばわりしてんの?そんなのしてるものならしてるよ。いくら旦那でも何里も離れた場所から察知できないでしょ。近くにある甘味屋に絶対行くでしょ。」
「Uh・・・そうだな。」

こいつ、マジで疲れた顔してやがる。

「む?」
「? どうした、小十郎。」
「・・・いえ、不穏な空気が・・・・・・。」

構えを取る。武田んとこの忍も何時でもできるように構えている。
なんだ?不穏な空気?あの爆弾野郎か?小十郎が“不穏な空気”と言うのは分かるが、なんかあの野郎と違うような気がする。


考えにあぐねて白い光が俺等を取り巻いて、目を覚ましたら何時の間にか あんたの前にいた、ってーのは、また別の話だ。 




ところどころの間違いは見逃して

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あきゅろす。
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