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34.ちょっとテンションあがってる
うにくろ、にとり と行って 次はじぇんきーだ。うにくろ と じぇんきー でも、幸村さんの質問は健在っぷりで、絶えず質問が流れるように出てきた。
私はそれを不快に思う事は無く、絶えず出てくる幸村さんの質問に答えていたが、品物を選んでいる時は ちょっと黙っててほしいな と思う事はあった。しかしそこは幸村さんに質問を投げかける事でスルーした。
だが、さすがに にとり での見本のベットにダイブしていた時は焦った。非常に焦った。かんきゃくの目が非常に危なかった。そこはさっき思った「もう御曹司設定で」を元にアドリブしまくって、なんとか周囲をごまかしたが。後がヤバいと色々とヤバいし面倒くさくなる。
大抵は「御曹司」「金持ち」と言う言葉を聞くと、彼の非常識っぷりに「あぁそうか」と納得してくれるが、他だと「あれ?××××?」と言う厄介で不快感のある事を思われるので非常に厄介だ。っつうか不愉快だ。
その人の事を深く知りもしないのにそう つけこんで 勝手にそうと決め込むなんて、本当に・・・ と言う思いは厄介で今に関係ないので仕舞っておく。

さて じぇんきー に向かう途中だが、実は私達は荷物を持っていない。(持っているのは最低必需品のみだ) ちなみに にとり と うにくろ では非常にたくさん買い込んだ。ならばなぜ ないか。それは非常に簡単な答えだ。

まず うにくろ 行って たくさんのものを買い込む(服とか下着とか諸々)。奇跡的に浴衣があったので、幸村さんに 買うかと聞いて購入。彼の希望で赤――後でそれに似た色を調べたら赤紅(セキベニ)と言う和風の色――のを買った。
幸村さんが「真っ白殿は着ないでござるか?」と尋ねてきたが、私はパジャマに慣れきった。「ううん、いいよ。」と答えた。ちなみに余談だが、昔修学旅行に行った時に浴衣を着て寝たら 浴衣の原型が無くなるまで寝相を打ってぐちゃぐちゃにしたので、寝る時に着ないようにしてる、とは秘密の事だ。

その後にとり に行って必要なものを買い込む。(皿とか食器とか大きいお鍋とかフライパンとかボールとかその他諸々も)ついでに欲しかった家具も買い込む。あぁ、幸村さんの布団も忘れずに。とりあえずセットで買い込んだ。・・・あ、替えの枕と布団忘れた・・・と言うことで予定より多くの出費が出た と言う事は秘密だ。
あれ?なんだか 秘密だ が多そうな気がするが、気のせいだ。

そして会計時、うにくろ の時と同じようにカードで済ませ、幸村さんに荷物の片方を持ってもらってすぐに配達サービスへ!(お利口な君なら分かるかもしれない)
それにしても幸村さん・・・結構力持ちだったんだな・・・。今度幸村さんの槍持ってみよう。幸村さんの許可が出れば、だけど。
うにくろ で買った服や下着の入った大きな袋を三つ、にとりで買ったものの大きな袋を一つ持っても全然平気そうな顔をしていた。(もちろん 私も持っていた。うにくろの袋を一つと にとりの時は大きな荷物をカートの上に乗せて引いた。)にとりの買い物の時、幸村さんの荷物の半分をカートの下に押し込んで持って行ったが。「真っ白殿、いいでござる!」と言う声を押しのけて。

そして配達サービスを注文して にとりの袋を渡す時に一言。
「これもお願いします」
笑顔で脅迫すれば大丈夫、店員さんも驚いた顔をしていたが 笑顔で脅迫すれば大丈夫。脅迫と言っても暴力行為ではない。笑顔で拒否しないように威圧・・・だと怖い感じがするので、圧力をかけただけだ。
笑顔で圧力をかけつづけて「お願いします」の一点張りだと、店員さんもついに折れて「分かりました・・・」と うにくろの袋を受け取ってくれた。これで厄介な客と思われただろう。だがこれも計算の内。でなければ わざわざ遠い所の うにくろ まで買いに出かけてまた遠い所の にとり まで買いに出かけるか。何時もは近場だ、近場。

もう来ない事を想定してここまで遠い所に来たのだ。近場にある二件の にとり を越えて。

これで近所のおばさん達が小さな荷物一つでも他で買った所の荷物を持ってきてお願いと頼みに来るだろう。しかし金、ちゃんと入れてるのかな?配達料。
それを含めて、重度の衝動買いに近い買い物をしたので私は別に困らないが、それに気付かず払うおばちゃんたちはぎゃーぎゃー言うだろおなぁ・・・ちゃんと考えなよ。


「真っ白殿、いかがしたか?」
「ううん、なんでも。くだらないことを考えてただけ。」


幸村さんが電車の窓から目を離して私を見て そんな事を尋ねてきた。やばい、ちょっと調子に乗りすぎてたかな、テンションあがりすぎてたかな、自重、自重。

ちなみに うにくろ から じぇんきー までの移動手段、電車ぷらす徒歩だった。地球にやさしい。エコにやさしい。財布にやさしい。

最初電車乗る時にとても興奮した幸村さんだったが、今は静かに電車の外を見ている。(目には興奮と輝きが残っているが)膝の上に拳をちょこんと乗せている姿は可愛らしい。

私は幸村さんに 今まで考えていた事を全て「くだらないこと」と片付け、彼との話を打ち切りにした。ああ、やばい。調子に乗りすぎたなぁ。


私は今夜の晩御飯を考える事で迸った頭を冷める事にした。ちょっと調子に乗りすぎていた。

彼に荷物ばかり持たせるのは悪い。今度は自分も持とう。彼と同じ重さの荷物を。半分こにしなければ。さっきからずっと、幸村さんに重いほう持たせてばっかりだったから。(私が重い方持つと言っても彼は聞かない。だが、これで最後の買い物だ。彼も私のわがままに付き合ってくれるであろう。)

電車のアナウンスを聞きながら、私はゆっくり物想いに耽った。





(楽しいこと?こんな非日常、久しぶりだ!)






要は幸村と一緒に買い物して楽しかったと言う話
ここで言う非日常とは 日常の中にある非日常 まぁ、友達と一緒に買い物行って楽しかった事等と思い浮かべて下されば僥倖、僥倖。
楽しいこと=非日常 的な感覚。
迸る(ホトバシる)…勢いよく飛び散る。また激しく流れ出る。噴き出る。とびあがる。おどりあがる(『大辞典』より)
ここでは おどりあがる の意味。人が大喜び?で踊り狂うように思考が激流のようにシナプスを通してビュンビュン出ていたような感じ。で 

書いた本人もまだテンションが上がってる。後悔はしてるが 書きなおさない


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