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13.常識はずれ
がちゃり、と音が耳に入る。
身体を持ち上げ、何時でも応戦できる対戦に入る。

「・・・あぁ・・・真田、さん?」

真っ白殿であった。
真っ白殿は何やら奇妙な着物を着ており、腕には先程纏っていた着物を掛けていた。

「真っ白、殿。」
「ん。で、その布・・・・・・・・・・・・何?」

真っ白殿は信じたくないかのように某の手を指して近づいてくる。
なにか悪いことをしたであろうか?

真っ白殿は腕に掛けた着物を床に置いて、某の握っている布と上を見比べて、顔をさーっと青くした。

真っ白殿、袴を履かないでござるのか?と真っ白殿の足が太腿まで黒いことに疑問を持ちながら尋ねようとしたら、某と違うところに気が付いた。


真っ白殿の胸に、二つのふくらみ・・・?


二つのふくらみ、昔佐助が某をからかうように「旦那、これが女だよ〜」と女人の真似をしていた。上杉謙信のところの忍も女人であった。

え。袴は男児の着るものであろう?なんで真っ白殿が?え。いや、待て真田幸村。なんで真っ白殿はこんな薄着でおられるのだ?女人は他にも下に着物を重ね着にしており、もちろん真っ白殿の今の服装は下着にちか、い ・・・・・・・・・・・・ ?



「は、はははは破廉恥でござるぅぅぅぅううううう!!!!!!」
「ぎゃぁ!!!!」

かっと顔に血が集まり熱くなると同時に、真っ白殿の、女人とはほんの異なる、叫び声が、某の熱いほどぐるぐると回る頭の中で聞こえた。

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