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107. 下準備しゅうりょう!
物件を入手し、佐助さんとこじゅさん達の下を買うのを終え、(その間外で待ってたけど、その時誰かに道を聞かれて何時の間にか背後で立っていたこじゅさんと佐助さんの顔が怖かった なんて事は言えない。)帰路につく途中、何時もご贔屓してくれてる奥さんとチカさんと政宗さん達がいた。幸村さんは政宗さんの後ろに隠れてた。・・・やっぱり 女人嫌いが直ってなかったのか・・・。横で「やっぱり…」と呟く佐助さんの声が聞こえた。
奥さんが子供の手を引っ張って私の前にやってくる。

「こんにちわ。」
「こんにちは。ちーちゃんもこんにちは。」
「こんにちわ!」
「もう三時のおやつの時間ね。」
「奥さん。毎回毎回私に たかるのを止めて下さい。しかも何 そのスーパーの袋は。何気に私にたかる気満々だったでしょ。何気に私に作らせる気だったでしょ。」
「だって真っ白ちゃんの方が美味しいんですもの。」
「くっそー!でも、その可愛い笑顔には騙されないっ!騙されませんよ、私はッ!!!」
「うふふ、そうねー。でもね。真っ白ちゃん、」
「はい?」
「また、増えてるのね。」

ぐさり。心に100のダメージを負った!

「いや、あの ちょ・・」
「あ、ヤクザの人も優男の人もこんにちは。」
「あ、ど どもー・・・」
「・・・どうも。」

う゛ッ!なんか奥さん・・・今日は何時にも増して黒いなッ!!!

「でも、こんな男六人じゃ・・・大変でしょ?お家。」
「うっ!い、いや!それよりも なんでそう言う事 考えるんですかッ!!!?!」
「当たり前よー。だってうちの子には、貴方を含め 知らない人に付いてきちゃだめ、って教えてるんだからー。」
「うっ!そ、それでも 家に不審者が入ってた場合はどうするんですかッ!!!」
「あら、それは心配はないわ。真っ白ちゃん、その辺の防備には抜かりないもの。別の面では大穴掘りまくってるけどね!」
「・・・あの、それはどういう事でおっしゃって・・・?」
「うふふ、おバカさん!」

ち、ちっくしょー!!!!!!!
心の中で涙しながらそう叫ぶ。

「・・・いい加減、意味教えて下さってもいいんじゃないんですか?」
「駄目よー。そう言う貴方を見るのも楽しみの一つなんだからッ!」
「・・泣いていいですか?」
「うふっ!益々楽しみが増えちゃうかもよ?」
「泣かないです。」

ぐしっと泣き出しそうになる目を擦る。

「真っ白おねーちゃん、泣かないでー。ママがはらぐろいのはいつものことだからー!」
「智香。それは一体誰から聞いたのかしら。」
「!」
「うふ。私はそこらのおバカな親と違ってちょっと叱るだけだから 大丈夫よ。」
「いや、ちょ・・・そ、その ちょっと、ってのが怖いんですが。」
「大丈夫よ。お客さんのように無残には扱わないわよ。私の子ですもの。」
「そ、そうですか・・・あ。今度引っ越しますので。」
「え。そう、残念ねぇ・・・。」
「うーん・・・もうそろそろ止めてもいいんじゃありませんか?」
「嫌よ。楽しみがなくなっちゃうわ。」
「・・・今度 話聞いてあげますから・・・。」
「・・・なら、考えるわ。」
「えぇ、ありがとうございます。」
「 お礼言われるほどの事じゃないと思うけどね。じゃぁ、これで失礼させてもらうわね。」
「はい、お元気で。」

と言って奥さんと別れる。奥さんが目に映らなくなるまで見送ると、何時の間にか佐助さんと幸村さんが目の前にいた。

「真っ白殿、おかえりなさいでござる。」
「もうそろそろいいんなら、行くよ?」

と言って佐助さんと幸村さんが私の手をとる。
・・・あ。

「ねぇ、鍵は?」
「key?」

自分の前を歩いていた政宗さんが振り返る。

「ん、そ。鍵。全員此処にいるって事は 誰かが家の鍵を閉めてくれたって事でしょ?」

と全員に視線を投げかけると 幸村さんが顔を青くしていた。
結局は佐助さんの手腕で 幸村さんのポケットから鍵は見つかったんだけど。

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あきゅろす。
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