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101. 下準備
「あ、佐助さん。お昼の分・・・」
「ん?大丈夫でしょ、旦那達も昼位、我慢できるって。」
「!!」
「 冗談、冗談。」
「え、もう用意してあるんですか?」
「いや、まだ。今日出かけるんでしょ?それで、まだ準備してなくってさぁ。今日の朝、遅く起きちゃったし。」
「(は、早起きッ?!)あ、それなら心配ないよ。冷凍庫にチンするやつ、あるし。」
「チンするやつ?」
「うん、幸村さんに一回 使い方教えたし。ね、幸村さん。」
「おう! 買って以来、食べた事は一度もござらんがっ!!」
「うん、食べる暇なかったからね。」
「(なんか不安だ・・・)」
「・・・む、そうだ。皆さん、ちょっともう一回要望言って。家の。今メモるから。」
「こら!ちゃんと食べ終えてから書きなさいっ!」
「真っ白、んなの後からでも出来るじゃねぇか。ちゃんと座って食え。」
「えー・・・ごちになりました。」
「おいおい、んなに残して 何言ってんだぁ?」
「・・・」
「って、毛利。手前ぇ・・・何俺の皿に移してんだぁ?あぁ!?!!」
「我の口に合わぬ。」
「って、手前ぇッ!野菜を残すんじゃねぇよ!!」
「・・・果物ではないのか。」
「・・・あ?」
「Hey, 幸村。何勝手に人の残り物に手ぇ出してんだ?」
「? 残っては勿体無いと思って 某が食べているだけでござるよ?」
「・・・手前ぇがそうなんだから、俺達のfamily budget が苦しくなるじゃねぇか。」
「何を言うておられるか、政宗殿。真っ白殿の財布は真っ白殿のものだけでござる。」
「Ah..ちょいっとstupidな手前ぇには分かり辛かったか。例えだ、例え。言葉のあやだ。」
「ならば そのような事は、自ら出稼ぎを出来るようになってから言った方がいいでござるよ。」
「Huh, 真っ白は俺が嫁に貰うんだから問題は無ぇんだよ。You see?」
「何を呆けた事を言っておられるか、政宗殿。真っ白殿は某が頂戴させていただくのでござる。」

「真っ白、日輪の届く場所を忘れるでないぞ。」
「良質の畑も忘れんなよ。」
「あー・・・出来れば海。海に近い所な。」
「この辺の海は汚いよ。」
「汚いってーと?」
「魚じゃなくてクラゲがわんさか。」
「うげっ。」
「できれば川、でいい?」
「そーしてくれや。」
「貴様は海と戯れば満足するだけの事であろう・・・真っ白、庭とでも書いておけ。そこに塩水の入った桶でもあれば満足するであろう。」
「おい。」
「 えーっと、とりあえず 川って書いておくね。」
「俺様はご近所の迷惑にならない所であれば どこでもいいわ。」
「うん、ありがとう。佐助さん。で、政宗さんと幸村さんは?」
「mountain.」
「鍛錬できる所を所望いたすっ!」
「 おーけ、分かった。」

そう言って、幸村さん達の要望書いた紙をデスクの上に置いて、食器を片づけた。とりあえず、後で皆の分纏めて洗うので、・・・えっと、何だっけ?この容器・・・。まぁ いいや。ステンレス製の容器に水を張って、その中に使った食器を浸して置く。
とりあえず寝室に戻って出かける準備をした。

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あきゅろす。
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