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99.5 悪夢
「う、うぉぉぉおぉおおおおおおおおやぁがだざぶぁぁああああああああああああああッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!」

壮絶な悪夢に目を覚ます。心臓がバクバクと言っているのが分かる。お館様が病死する夢を見た。馬鹿な。お館様は、病魔如きで敗れる方では無い。
大量に落ちゆく汗を手の甲で拭い、目を閉じて落ち着く。恐ろしい。
バクバクと言う心臓を落ち着かせて辺りを見回す。あぁ、まだ 真っ白殿の家でござったか。
・・・。
更に周りを見回しても某の他に起きている者はいなかった。あ、佐助がおらん。ベットに目を向けると、寝てる筈の真っ白殿がおらんかった。真っ白殿の寝具の傍で眠る政宗殿と片倉殿を踏まぬように気を付けながら真っ白殿の寝具に近付く。敷布団に手を触れるが、冷たい。どうやら随分前に寝具から離れたようだ。朝日がカーテンの隙間から差し込んでいる。佐助・・・朝食の準備をしているのか。
ならば、真っ白殿が何処へ行ったのかを知っている筈。寝室の扉を開け、居間に足を踏み入れると、ソファで布団に包まって寝ている佐助がいた。横になってはおらず、座って寝ていた。佐助の向かい側の席、某の傍にあるソファに目をやると、真っ白殿が布団に包まって横になっておられる。その枕、何時の間に・・・。佐助は朝食の準備をしておらず、真っ白殿は、佐助と同じ部屋で就寝を共にした・・・。

どうしようもなくて、佐助の布団を引っ剥がして起こした。

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