4日遅れのバースデー





骸「いいですか、クローム」


髑「……はい」


骸「僕達は今、予想を遥かに越えた窮地に立たされています」


髑「…ボスの誕生日……」


骸「そうソレ!!!僕としたことが、ボンゴレの誕生日をすっかり忘れてしまっていたなんて……」


髑「…忘れてたって事は知ってたんですか?…何で?」


骸「クフフ…狙った獲物の誕生日をチェックするのは当然のことなんですよ、クローム。堕とす為には欠かせないポイントです」


髑「はあ…でも
骸「が!!!僕達は知っていながら忘れていたという有り得ない失態を犯してしまった…!」


髑「骸様、私のセリフに被んないでください」


骸「忘却という過去の過ちは振り返ってはいけない、ここで大切なのはいかにフォローするかという事です」


髑「ついさっきの私の言葉を忘却する過ちは振り返ってほしいです」


骸「ボンゴレにいかに謝り、いかに最上級のプレゼントを渡すかが僕達の課題です!!」


髑「次シカトしたら耳剥ぎます」


骸「さて、まずはボンゴレに悟られぬようプレゼントを買わなければ……」


ツ「ごめん、悟ってる」


骸「ギャァアアア!!!!」


髑「ボス……こんにちは」


ツ「こんにちは、クローム」


骸「な、な、何で…いつから…!」


ツ「最初から。俺の誕生日10か月前からカウントダウンしてた奴が誕生日に来ないなんて可笑しいなーと思って」


髑「(10か月カウント…)」


骸「…クフフ、ばれてましたか…そうですよ!計4日カウントし忘れてて今日祝おうとしてたんですよ!!蔑めばいいじゃないですか!!蔑んでください!!」


ツ「気持ち悪っ」


髑「(ごもっとも)」



ツ「じゃあプレゼントは?10か月カウントしてたんだったら用意くらいしてただろ?ちょうだいよ」


骸「ケーキです。今は僕のぽんぽんの中ですね」


ツ「要らねー(笑顔)」


骸「全長3mのケーキですよ!!馬鹿にすんな!!」


ツ「直径は?」


骸「5cm」


ツ「マジ要らねー(笑顔)」


骸「そうやって蔑めばいいじゃないですか!!豚だと罵ればいいじゃないですか!!はあはあ」


ツ「ちょっ、息荒い……臭い」


骸「臭くないです!!!でももっと蔑んで!!」


髑「………」




ツ「はあ…もういいよ、誕生日プレゼントの万札くれれば。100枚」


骸「高っ!!いやそれはないでしょう!!ていうか現金が誕生日プレゼントとか嫌でしょう、せめてモノにしましょうよ!!」


ツ「じゃあ……土地?」


骸「換金する気ですよね?絶対換金しますよね?」


ツ「遅れた分の利子は100%ね。1日」


骸「総額500万…!!……くっ、仕方ないですね…。ボンゴレのハートをゲッチュする為です、二人で頑張って払いましょうクローム!!」


髑「え、嫌です」


骸「何で!!?」


ツ「ていうか俺、クロームからもうプレゼント貰ったし。ちゃんと当日に」


骸「裏切り者ォオオオ!!!!」







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