あー、たるい。
「(……楽しみだね…か)」
その言葉が、私の気を重くさせる。何が起こるか、分からない。嫌な予感はするけれど、それを肯定したくはない。昨日のは夢だったんじゃないか―――そう思ってしまう。
「(……だって、あんな事される理由なんか思い当たらないし)」
もし気付かないうちに悪い事してたなら謝る、って言ったのに、京子は私は悪くないと言った。私が嫌いな訳でもない、と。
―――じゃあ、何で?
「(………よし、とりあえず謝ろう)」
京子が何を考えてるかなんて知らない。でもいつまでもウジウジしてんのは嫌だ。
私は残りの数ヶ月を、楽しんで生きたいんだ。
「(もし京子がまだ怒ってたら―――花やツナ君に相談してみよう。うん、何とかなる)」
小さく意気込みながら息を一つつくと、私は俯き加減で教室の扉をガラガラ、と開けた。
京子、居るかな。―――そう思って、前を見たのに。
「―――…っ、」
目に映ったのは、
私を睨むみんな。
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