あれから一週間後






「…あくび?あくびってばー」



あくび、……ああ、私のことか。
ぼんやりした脳がようやくそう判断し、私は机に突っ伏した頭をゆっくりと後ろに向かせた。



「………何?」

「何?じゃないよ!…なんかさ、アンタ最近欠伸の回数半端なくない?見る度見る度欠伸してるような気がするんだけど…」

「…ああ…だろうね」



……あの忌まわしい日から一週間。あの日、気付いたらベットに突っ伏してた私。…当然スーパーのタイムサービスは勿論、貴重な睡眠時間も逃してしまい…しかもあまりのショックの大きさからか、あの日からろくに眠れていないっていうオプション付き。
欠伸の回数が増えるのも当然だろう。




「なんか…大丈夫?どうかした?」

「大丈夫……多分。…今日は帰ったらすぐ寝る…」

「……そうしなよ」




もう今日はスーパーのタイムサービスなんかどうでもいい。予習復習もどうでもいい、とにかく寝よう。
……そう決めていたのに、どうやら神様は私に休む暇なんてくれないみたいだ。




「……ん…メール?」




席に戻っていく友達を視線で見送って再び机に顔を埋めようとした私の胸ポケットで、携帯が数回振動した。私は基本お金が勿体なくて携帯なんて滅多に使わない奴だから、メールなんて生まれて数回しかした事ないんだけど。
……珍しい、誰だろう。



「(…お金勿体ないし、携帯も解約しようかな…あ、でもバイトの連絡とかに要るか…)」



そんな事をぼんやり考えてる私の目に、……驚くなんてもんじゃない、心臓が止まりそうになるようなモノが映った。



「………っ!!!!」




そのメールには件名も本文もない、…ただ一枚、全裸で脚を開き、お腹に白い液体を乗せた私の姿が写された写真が添付されていた。






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