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pdr
※文リハビリ(東御)
前後も落ちもないエロだけ





 半信半疑で冷蔵庫に買い置きされていたドリンクに混ぜた薬の効果は期待以上、否期待を遥かに上回り不安になるほどだった。
 ベッドに誘って押し倒し、唇を合わせて肌に触れても御堂筋は少しも雰囲気に流されない。コイビトという名目上東堂の作業に義務的に付き合っているだけだ。快感を感じていないわけではない。時折薄い唇を噛んで声を殺す様を見れば容易に察する事ができた。
 つまり、と結論付けて東堂は彼の飲みものに薬を混ぜた。素直に快感に身を任せる為に必要なのはきっかけだ。箍を外してやればいい。羞恥と意地で抑え込んでいる自制心を壊すと決めて、恋人同士の行為に持ち出すべきではない薬を購入した。

「ぁっ、あ…や、なん、あ」
 触れる個所が次々と熱を持ち、熱さから逃れようと薄い身体がベッドの上で身もだえる。あえて強くは抑え込まずに柔らかく敏感な個所に触れた。
「―ヒッ」
 下着の中に挿しいれた手に腰が大げさに跳ねる。緩急をつけて性器を握りこんでやれば太腿が激しく痙攣し背中が反らされた。
「ぁ、い、ゃ、ゃぁ」
 かすれた声に喉が鳴った。細長い指を丸めて常より血色の良くなった唇に当てている顔は恐怖に彩られていた。
「なん、これ、おかし―ぁっ」
 下着の中で動かしていた掌に感じる熱。完全な勃起のできない性器からどろりと流れた液体は昨晩よりもずっと濃く熱い。性を吐き出した余韻で呆けていると思った顔は、見上げた東堂と視線を合わせた途端危機を感じてドアに向けられた。
 力など入らないであろう身体を必死にうつ伏せにし、ベッドから降りようと這う姿に笑いが漏れる。
「御堂筋」
「いぁっ!」
 シーツに着いていた手が崩れかけたのを見逃さず、薄く浮いた身体の下から手首を掴む。
「ぃ、ひっ、ん、うぁ…っあ」
 股の間から引かれた自身の手と、絡められた東堂の手が敏感な個所に触れた。濡れた音に合わせてベッドから項垂れた首や背中が大げさに震える。
「ぁ、あぁ、やっ…いや」
 東堂の手を押しのけようとする手を逆に掴み、器用に指を絡めたまま空いている指で蕩け始めた個所を嬲る。
「んんっ」
 生ぬるい快感とこの先に訪れるそれを期待して、洩れる声が甘みを帯びた。床におちかけていた上半身を抱き起こし、仰向けにベッドに転がす。行為の出だしと同じ姿勢に戻して、虚ろになった目を覗きこんだ。

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あきゅろす。
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