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◆青山恭平の事件簿◆
幸福な犬(5)-5
 僕はまた、恭平の部屋に上がっていった。階段を上りながら、何段あるか無意識に数えていたら(僕は階段の段数を数えるのが癖である)、それまで黙っていた恭平が、寂しげにポツリと話した。
「さっきの誠はね、両親がいないんだ。今、養父と一緒に住んでるらしいけど、うまくいってないらしい、聞くところによると。」
「え、そうなの?あんなに明るいのにね。人って、ホント、見かけによらないんだね。」
「そうだな。」
「でも、そう言われれば、大人っぽい顔してるよね。」

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