[通常モード] [URL送信]

◆青山恭平の事件簿◆
古刹殺人事件(5)-3
 みんなが口々に言った。
「なるほど…」

 恭平は、みんなをぐるーっと見回した。
「さて、今日の料理当番は誰かな。」
安が言った。
「俺と秀幸さんです。」
「じゃあ、力哉、神谷、月子、それに葛山君、」
「はい。」
「君ら、じゃんけんしろ。」
「え?」
「勝った者二人、光ヶ丘西署に一緒に連れていく。」
「ええっ、ホントですか?」
力哉達が、嬉しそうに言った。
「えー、そんなぁ、俺等、端(はな)から駄目じゃないっスか。」
秀幸と安はがっかりした。


 葛山君が動揺して叫んだ。
「あ、青山さん、警部。まさか、僕が負けたらまた留守番ですか?」
凌がクスクス笑って言った。
「すまんな、葛山。」
葛山君も含めて、四人はじゃんけんをした。力哉と神谷が勝って、結局葛山君は行けなかった。
「わりぃ、秀幸、安、それに葛山さんも。今日は俺達が行かせて貰います。」
「いいなぁ、力哉さん、初仕事。頑張って下さいね。」
「神谷、しっかり見聞きしてこいよ。」
「はい、分かりました。」


 僕は葛山君がいないので少しビビッた。結局、凌の運転で光ヶ丘西署に行った。力哉も神谷も、初めての時葛山君がそうだったように、かなり錯乱していた。10分後には着いた。


 丁度6時だった。
 いつものように受付で挨拶して、そのまま刑事課にあがって行った。何と、既に署長もいた。
 恭平が切り出した。
「署長、やる気満々ですね。」
「ええ、前回、時間切れでしたからね。今回は、何とかいいところまで行きたいですね。」
恭平はクスッと笑った。
「私より早く解決なさらないで下さいよ、立つ瀬がなくなります。」
それから恭平は、刑事課のみんなに言った。
「みなさん、紹介させて頂きます。助手のくろだとかみやです。
 黒田、神谷、こちらがきしべ署長、こちらが井上主任。あと、刑事課の皆さんだ。」
二人は挨拶した。
「宜しくお願いします。」


 僕は、力哉達がソリッドだとバレるかな、とヒヤヒヤしていた。が、恭平や凌がそうだったように、やはり誰もロックは聴かないらしく、気づかれなくて僕はホッとした。


「こちらこそ、宜しく。」
 署長達も言った。僕達はいつものように奥の応接セットに案内された。井上主任がファイルを二冊、恭平に手渡した。
「鑑識からの報告と、解剖所見です。」
「ありがとうございます。」


[*前n][次n#]

39/176ページ


[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!