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◆青山恭平の事件簿◆
古刹殺人事件(4)-2
 僕がお茶を入れにいったら、神谷がついてきた。
「神谷、僕がやるからいいよ。君は座ってなさい。」
すると、神谷がにっこり微笑んで言った。
「いえ、そうはいきませんよ。光さんは助手頭ですから、あちらでお待ち下さい。」
「そうかい、悪いね。でも9人分で大変だから、持っていくのは一緒にやろう。」
「はい。」
お茶を入れるのは神谷に任せて、僕は安と一緒に、凌と葛山君と神谷と安自身のために、ダイニング・テーブルの椅子を四脚、ソファの近辺に運んだ。みんな、座った。


 安や秀幸が聞いてきた。
「青山さん、なんで月子さんも一緒なんですか?」
月子が自分で答えた。
「あの、事件の被害者が私の大叔母なんです。」
みんな驚いたようだ。秀幸が聞いた。
「月子さん、それで、大丈夫なんですか?今日は帰った方が…」
「ありがとうございます。大丈夫です。
 あ、それからソリッドの皆さん。私は年下ですから、呼び捨てでいいです。」
ソリッドのみんなが困っていると、力哉が言った。
「え、いいの?」
「はい。それに、女扱いもしなくて結構です。」
恭平がクスクス笑っていた。そこに神谷と僕がお茶を運んできて、みんなに配った。外が寒かったので、美味しかった。


 恭平が言った。
「みんな、助手になってくれてありがとう。
 まだ何も教えていないうちに早速仕事で大変なんだが、当座の計画を言っておく。」

 みんな、目を輝かせ始めた。

「初めに言っておくが、通常は3ヶ月から半年くらいは見習い期間なんだ。で、その間に色々と覚えて貰って、それから国家公安委員会に申請する、というのが流れなんだが、君達は法学部出だから、来週にも申請出来ると思う。」
「え、ホントですか?」
 みんな、喜んだ。
「で、申請するまでは現場とか入れないんで、今日は申し訳ないが留守番して貰った。月子には、現場で偶然会った。」
恭平はここでお茶を一口飲んだ。
「まず今日は、聞き込みについて話す。」
安が、嬉しそうに言った。
「聞き込みですか?うわぁ、本格的ですね。」
「ガイシャ、被害者のことだが、三箇所刺されている。自殺や事故や過失とは、ちょっと考えづらい。つまりはコロシの可能性が高い。場所的に、通りがかりとも思えない。
 で、怨恨…それも三箇所じゃ、結構、深い恨みだと思える。」


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