[携帯モード] [URL送信]

◆青山恭平の事件簿◆
占い師VS青山恭平(8)-2
「今答えたら、私は卑怯者になります。」
「なんで?」
「あなたは、本当にKYなんですね。」

 凌はクスッと笑った。

「さあ、何ででしょう。
 さて、恭平さんのところに戻れますか?」
「まだ、ちょっと待ってよ。
 ねえ、凌、僕はどうしたらいいんだろう?」
「さあ、私には分かりません。」
「ねえ、凌…」
「はい。」
「いつだったか、最近の事件でさ、二人で一緒のベッドで寝てて、僕がからかった時、君が『三度目は無しだ』って言ったことがあったんだ。覚えてる?」
「ええ、覚えてます。」
「今思うとさ、あれって凌の告白?」
 凌は視線を逸らして言った。
「さあ、どうでしょうか。」
「実はあの時、ものすごくドキドキしてさ、慌ててベッドから逃げ出したんだ…
 でも、自分で自分の心、打ち消した。そして懸命に気づかないふりをしてた。」
「そうでしたね。ですから私も、出来るだけ普通にしていました。」
「ねえ、凌。今度も、気づかないふりをしてた方がいいんだろうか?僕はどうすればいい?」
凌はよそを見ながら、しばらく黙っていた。


 凌はまた、僕に向いて言った。
「そうですね、あなたが選べる道は3つあります。
 一つ目は恭平さんを受け入れる。その場合、恭平さんは恐らく自分からは言いませんから、あなたの方からアプローチせねばなりませんが。
 二つ目は恭平さんを拒絶する。つまり、それとなく自分は恭平さんには興味がないとほのめかす。
 三つ目は、先ほどあなたが仰ったように、気づかないふりをする。
 どれも大変ですが、光さん、出来ますか?私は、あなたには2番、3番は無理な気がします。」
僕は赤くなった。
「そしたら、1番しか残らないじゃないか。」
凌はまたクスッと笑った。
「そうですね。」
「なら、僕は3番で行くよ。」
「そうですか。でも、光さん、それでいいんですか?」
「とにかく、やってみるよ。」
「じゃあ、恭平さんのところに戻りますか。」
「うん、もう大丈夫だよ。なんか、目的が何だったか分からなくなっちゃったね。」

 僕達は恭清氏の寝室を出て、恭平の部屋に戻った。

[*前n][次n#]

39/123ページ


[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!