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◆青山恭平の事件簿◆
占い師VS青山恭平(6)-4
「無理か。」
 恭平がうんざりしたように言った。
「もう、二人して何を無駄な計算してるんだよ。偶然だよ、偶然。」
「だから、偶然な訳ないだろ?みんな、三十代前後で亡くなってるんだよ。」
「だったら、何だっていうんだよ?光は何が言いたくて、俺にどういう答えを求めてるんだよ?」
「『祟(たた)り』だよ。」
「…」
「…」
「な…なんなのさ、二人とも?」
「やっぱ、そう来た?」
「だって、他にどういう説明がつくって言うんだよ?」
「説明が『祟り』ってとこが、君の凄いところだよな、光?」
「確かに、これは事実ですから否定しようはありません。
 ですが光さん、『祟り』っていうのも、私としましては…」
「祖母はいつも言ってたよ、『目に見えるものしか信じられない人は可哀想だ』って。」
「分かりました。じゃあ、光さん、こうしましょう。
 取り敢えず、青山家に何代もに亘って恨みを抱くものがいるかどうか、調べます。
 同時に、これから例の占い師の所へ行って、この家系図を見て貰うんです。」
「よしてくれよ、凌。昨日はただでいいとか言ってたけど、それは、次回から何十万もふんだくるためなんだよ。
 ほら、俺らが子供の頃、流行ってたじゃないか。」
「霊感商法ですか。そうですね。」
「だから言ったじゃないか。誰にでも言うんだよ、家系図を見ろ、家系図持ってこいってさ。」
「ねえ、恭平、じゃあ聞くけどさ。あの占い師は、何で君の家に『家系図』があるって知ってるんだい?僕がまず不思議だったのは、恭平の家に家系図があるってことを、あの人がなぜ知り得たのかってことだったんだよ。」
「だって、誰の家にもあるもんだろ?」
「無いよ。仏壇だったらある家はあるけど…
 凌のとこは?」
「いいえ。うちも仏壇はありますが、仏間とか、ましてや家系図なんて無いです。」
「え、そうなの?どこにでもあるもんじゃないんだ。」
「当たり前だよ。
 いいかい、恭平。君の暮らし…家事は家政婦さん達がやる、料理はシェフがつくる、学生時代の部屋が十年後も残っている、これらが普遍的な家族の生活と思わないでくれよ。」
「そんなこと、思ってやしないさ。」
「どうだか。
 じゃあ、凌、取り敢えず、どうしたらいい?」
「光さんは、どうなさりたいんですか?」
「さっき、君が言ってた『捜査』をしたい。」

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