[携帯モード] [URL送信]

◆青山恭平の事件簿◆
占い師VS青山恭平(6)-3
「あ、もう2時半だ。こうしちゃいられない。ここで家系図、見ちゃおうよ。」
「そうだな。」


 恭平の学習机に家系図のコピーを拡げて、僕達は見ていった。まずは恭平を探す。一番下にある。そこから上がっていく。

「あっ!」

 僕等は小声で叫んだ。唖然としてしまった。なんと恭平のお母さんの裕美さん、つまり恭清氏の奥さんだけではない、祖父、つまり恭清氏のお父さんの恭一郎さんの前の奥さんも、若くして亡くなっている。そして恭清氏のお祖父さんの恭太郎さんの前の奥さんも、恭清氏の曽祖父の前の奥さんもやはり若くして亡くなっているのだ。

 簡単に言えば、この家系は、先祖代々、家長の前の奥さん、つまり一番目の奥さんが早くに亡くなっているのだ。もっと分かりやすく言うと、代々家を継いでいるのは二番目の奥さんの長男、という訳なのだ。昨日の占い師の言葉「女が立たない家系」というのが当たっていたことになるのである。


 この事実は、法律家の凌と医者の僕とを、流石に震撼(しんかん)させた。
「恭平、何だか怖いね。」
恭平は黙っていた。
「こんなことって、あるんですかね?」
恭平はまだしばらく黙っていたが、言った。
「仮に、昨日の占い師の言ったことが真実とすれば、少なくとも2つ、言えることがあるよ。」
「何?」
「まず、いずみが出てったのは俺のせいじゃない。」
「恭平、なにそれ?」
「青山さん!」
「次に、いずみが死ぬ前に別れて良かった。」
「…」
「…」
「おいおい、凌。おばあちゃんっ子でお医者様のくせに信心深い光ならいざ知らず、なんで法律家のお前さんまで毒されてるんだよ?偶然だよ。」
「ですが、青山さん。五代も続いて奥さんが早くに亡くなり二人目の奥さんを貰っているんですよ。まあ、青山さん、あ、ごっちゃになりますから恭平さんって言いますね、恭平さんは離婚ですから省いて四代としても、その確率は果てしなくゼロに近くなりますよ。それこそ、毎度毎度、誰かが殺したというのならともかく…」
「それだよ!」
「何がですか、光さん?」
「誰かが殺したんだよ。」
「誰がですか?」
「うーん、恨んでる人。」
「誰をです?」
「奥さんを…」
「何代目の?」
「んー…」
「ほら、無理がありますよ。精々、二人です。四代に亘ってなんて、最低100年は生きなくてはなりませんよ。」

[*前n][次n#]

29/123ページ


[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!