[携帯モード] [URL送信]

◆青山恭平の事件簿◆
占い師VS青山恭平(5)-3
 恭清お父さんも裕紀さんも、「僕が思っていたよりは饒舌」な方達で、僕に色々と質問をしてきた。

 恭清氏は僕の両親のことを色々と聞いてきた。裕紀さんは、僕がどうして法医学をやりたいのかとか、事件現場は怖くないのかとか聞いてきた。

 僕はそれぞれの質問に、端的かどうかは甚だ疑問だが、極力真剣に、丁寧に、答えた。食事は1時間程度で終わったが、そのあとも色々と話していた。恭平はあまり自分からは話題を振らず、聞き手に回っていた。


 1時間くらい経って、恭清氏は、
「じゃあ、調べ物が残っていますので、これで失礼します。ゆっくりしていって下さい。」
と仰って出ていかれた。


 そのあと裕紀さんが、クスクス笑いながら仰った。
「芥川さん、今日は意気地なしの恭平のために色々と戦って下さって、お疲れ様でした。
 僕は別に、『同居』でも『同棲』でも、どちらでも構いませんよ。」
僕は赤くなった。
「いえ、本当に『同居』です。」
「そうですか。じゃあ、そういうことにしておきますか。
 ところで、さっきのお話、検討して下さいね。あなたが来て下されば、実家嫌いの恭平も、少しは寄り付くようになるでしょうから。」

 恭平は、残酷なまでに驚いた顔をして、それからまた赤くなった。

「に、兄さん、誤解です、本当に…」
「だから『同居』でも『同棲』でも、どちらでもいいですよ、恭平君。
 じゃあ、僕はこれで。」
 裕紀さんはまたクスクス笑いながら仰って、出ていかれた。

 裕紀さんが出ていかれた後、恭平は赤くなったまま、しばし呆然としていた。
「おっどろいた…兄貴、あんなこと言う人だったんだ…」
「バレるどころか、完全に誤解されちゃったみたいだね。」
「青山さんが、あんまり黙ってるからですよ。自業自得です。」


 2時だった。僕達は12時から、2時間ほど食堂にいたことになる。

[*前n][次n#]

26/123ページ


[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!