[携帯モード] [URL送信]

◆青山恭平の事件簿◆
占い師VS青山恭平(3)-6
 それにしても、この恭清お父さんはダンディで素敵だが、イマイチ恭平を分かってない。ここはやはり、恭平のことを細かく説明し、理解して貰わなければ…

 そう思って、僕はついつい言ってしまった。

「いえ、お父さん。それって、恭平さんを過小評価し過ぎです。彼の仕事を『道楽』呼ばわりは酷いです。
 恭平さんは昨日、練馬中央署で表彰されたばかりです。それに、一昨々日(さきおととい)解決した事件の所轄、光ヶ丘西署でも表彰しようというのを、断ったくらいなのです。
 性格も人格者で、極力、自首するように説得します。それに、現場で出会う青少年や図らずも犯行を犯すことになってしまった人達に、素晴らしい言葉をかけてあげてくれて、僕も小石川君も、いつも感動するんです。でなかったら、僕もいい年して助手になりたいなんて言いません。
 お願いですから、恭平さんの仕事を馬鹿にするのは、おやめ下さい。」

 これ以上話すと僕のお得意の涙が出そうになったので、ここでやめた。僕は、自分でも何を言ってるんだか訳が分からなくなるほど頭が混乱していたが、取り敢えず、恭平を弁護し、褒めまくった。

 恭清氏は呆気に取られていた。

 恭平は、また真っ赤になってしまっていた。

 裕紀さんが、クスっと笑った。
「そうですね。
 ほら、お父さん、仮にも僕達の後輩が、わざわざ医者を片手間にして助手になってくれて、しかも、こう言い切るほど、恭平君は頑張っているんですよ。心配要りません。
 それにしても、恭平君。友達の芥川さん一人に弁解させてていいんですか。ちょっと情けないですよ。」
裕紀さんがこう言って救いの手を差し伸べてくれたので、助かった。恭平が、ようやく言った。
「あ、はい。芥川君はいい友人兼助手です。」
裕紀さんは、またクスッと笑った。

 恭清氏がまた言った。
「すみませんでしたね、芥川さん。
 いや、あなたが普通の男性だったら私もこんなことは言わなかったのですが、あなたが余りにも、その、美しいものですから…妻に生き写しなものですから、親としましては、その、なんでしてね。」
恭清氏は言葉を濁した。
「いえ、僕の方こそ、すみません。いい年して押しかけ同居なんかしたら、世間的には、やはりそういう風に見られてしまうんですね。すみません、考えなしでした。」
僕も赤くなって答えた。

[*前n][次n#]

16/123ページ


[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!