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◆青山恭平の事件簿◆
占い師VS青山恭平(1)-4
 恭平は、渋々、家に電話した。
「もしもし、あ、成澤さん?俺だけど…」
「凌、成澤さんって誰?」
「青山家に昔からいらっしゃる執事さんです。お父さんも、頭が上がらないくらいなんですよ。」
「へえ、そうなんだ。なんか、色々聞けそうだね。」


 僕はお風呂を沸かしにいって、凌が帰るというので、下まで送っていった。そのまま、エントランスで立ち話になった。

「明日が楽しみだね。」
「え、光さん、青山さんが心配だったんじゃないんですか?」
「いや、それもあるけど、やっぱり、『苦しい恋』ってのが気になるね。」
「それはそうですが、明日は関係ないですよ?」
「そうだけどさ。」
「光さん、ニヤニヤが止まらないですよ。」
「だって…ムフフ…」
「案外、俗っぽいですね。」
「え、凌は興味ないの?」
「いえ、私は他人を構ってる余裕はありませんから。」
「そうだよね、もう、いい年だもんね。」
「あ…光さんに言われたくありませんっ」

 僕は自分でもなぜだか分からないが、何となく機嫌が良くて、顔が緩んでいた。

「僕はいいんだ。」
「ああ、さては、さっきの青山さんの言葉で浮かれてるんですね?」
「え、ち、違うよ、なんのことだい。」
「どうぞご勝手に。お嫁でもなんでも行って下さい。
 もう、馬鹿馬鹿しくて聞いてられませんよ。お休みなさい。」

 凌はニヤニヤしながらこう言うと、帰っていった。

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