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◆青山恭平の事件簿◆
占い師VS青山恭平(1)-3
「はいはい。だから、どうだって言うんだよ、光?」
「家系図、見に行こうよ。」
「どこへ?」
「君んちに決まってるだろ。」
「マジかよ、光?何、毒されてんだよ。」
「僕はおばあちゃんっ子だから、結構信じちゃうところがあるんだよ。『女が立たない家系』って、気になってさ。
 もしそれが本当なら、裕紀さんだって、結婚しても恭平みたいに離婚しちゃうことになるし、恭平も、この先どんな素晴らしい女性に出会っても、結婚出来なかったり離婚したりするってことだろ?」
「おいおい、天下の東大医学部出のドクターが、何言い出すんだよ?そんな転ばぬ先の杖みたいな話、馬鹿馬鹿しくて出来ないね。」
「だって、もし本当だったら、恭平はもう再婚出来ないんだよ。」
「そん時ゃ、光を嫁さんに貰うからいいよ。」

 僕は赤くなった。

「そんな冗談ばっかり!
 それに、僕はもう一つ気になってるんだ。苦しい恋って何?」
「そうそう、それです。それで私も、ここまでついてきました。」
 恭平は、面倒くさそうに言った。
「あれこそ、嘘っぱちだよ。誰にでも言うのさ。」
「何で恭平なの?凌だって僕だって、いたんだよ。」
「知らないよ。
 もう寝るぞ。」
「まだ、9時なのに?風呂だってまだだよ。」
「なんだよ、光、今日は食い下がるなあ。もう、この話は終わり。」
「僕は終わりにしたくないな。恭平には、ちゃんと幸せになって欲しいし…夫婦仲良くて、子供も沢山いる家庭を築いて欲しいもの。」
「分かった。分かったから、泣くな。」

 恭平に言われて、ハッとした。また、涙が出ていたようだ。

 僕はティッシュで涙を拭いて、言った。
「じゃあ、明日の日曜、行こう。約束だよ。」
「明日?マジかよ…」
「あ、明日は私も、丁度休みです。」
「凌、なんで、お前さんまで来るんだよ?」
「乗りかかった船です。見届ける義務があります。」
「無いから。そんなの、全っ然、無いから。」
「恭平、いいから明日行くよ。向こうに10時頃着きたいから、こっちを9時頃に出よう。
 凌、それでいいかい?」
「はい。じゃ、私は9時にこちらに参ります。」
「勝手に決めるな!」
「いいから、恭平。電話、入れといてよ、明日行くって。」
「マジかよ?…ったく…」

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