[通常モード] [URL送信]

◆青山恭平の事件簿◆
古刹殺人事件(1)-5
 僕は例の件で、事務所に女っ気がないよりはあった方がいいと思ったのだ。それに月子さんだったら、仮に恭平の結婚相手として、いずみさんと比べて遜色ないからである。というか、顔、身長、ルックス、頭、性格と、どれをとっても、彼女ほど恭平の相手として相応しい女性は、この先現れてくれるかどうか分からない。だからこそ、僕はこのチャンスを逃したくないのだ。


「とにかく、早く決めてあげなきゃ可哀想だよ。」
「だが、光、どうするんだ?ソリッドは4人いるんだよ。それこそ、ナッシング・オア・オールだろ、全員OKか駄目か?」
 僕はしばらく考えた。

 なんか、いい方法はないだろうか?

「恭平、いい方法があるよ。」
「ん?」
「全員、OKにしよう。」
 恭平は、クスッと笑った。
「やっぱりね。」
「え、何がやっぱりなの?」
「『RICKIEだけOKで、あとは帰れ』とは、さすがに言えないもんな。」
「何それ?」
「だって君って、RICKIE、好きじゃない。」
「ファンだって言ってくれよ。って言うか、僕はソリッド全員のファンだから。RICKIEだけじゃないよ。」
「ふーん。」
「もう、恭平!
 ま、いいさ。僕が仕事増やして、その分、彼らにいて貰うよ。彼らのお給料は僕が捻出する。どれだけ出せるか分からないけどね。」
「馬鹿言わないでくれよ、光。仮に、ソリッドが三日後とかに謹慎がとけたらどうするんだよ?今度は助手がいなくなっちまう。」
「とけたらとけたで、ソリッドのためにはいいじゃないか。月子さんは残るんだし。
 取り敢えず、僕は仕事の件で病院に連絡するよ。」
「はいはい、分かったよ。
 で、今日はどうするんだ?」
「そうだね。探偵の『助手業』でも仕込む?」
「無理だろ。」
「じゃあ、僕が君の助手になった頃、暇な時に君に教えてもらったことを、色々教えるよ。『法的なものの考え方』とかさ。」
「なるほどね。」

 僕達はリビングに戻った。座るなり、僕は言った。
「ソリッドのみなさん、月子さん。取り敢えず、みなさんのご希望に副えるよう、僕達も頑張ります。」
YASUが真っ先に叫んだ。
「本当ですか?」
月子さんも喜んで言った。
「嬉しい!ありがとうございます、青山先生、芥川さん!」
他のみんなも、口々に言った。

[*前n][次n#]

7/176ページ


[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!