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灰色綺譚
神田の心配、その後









『ユウ、イヤーカフスは絶対に外さないで下さいね!!あ、マリさん達にも銀色の渡しておいて下さいね。…持ってますよね?』


「あぁ、忘れてたけど持ってる。」


『渡しといて下さいって言ったじゃないですかーっ!!すでに渡してるって言われるかと思ったら…』


「すまん…忘れてた。」



マリ達に俺が渡しながら、春華が使用方法を説明する。

マリのは、イヤーカフスというより、ヘッドホンに付ける飾りのような感じだが…



『私の持つ《メイン》とは距離関係なく話せますので、何かありましたらどうぞ。ユウの金色のは《サブメイン》で、銀色より追加されてる機能は、登録されてる無線とは距離関係なく話る事です。マリさん達のは銀色で、基本的には半径100Kmでしたら、イヤーカフス以外の無線ゴーレムからも受信できます。私のを中継に使えば、無線機能は距離が関係なくなります。』


「他の機能もあるのか?」


『ありますよ。録音・録画・ゲートなど』


「ゲート?」


『私のメインからなら、イヤーカフスの持ち主の所まで、空間移動が可能なのですよ。』


「「「…………………………」」」



何気にスゴイ事をやった春華に、言葉を失った。




『実用化レベルではないので、他言無用でお願いします。では…』






「不破元帥…やっぱスゲェ…」


「確かに…」


「あいつ何を考えてんだ…まったく」





この時、神田 ユウの穏やかな微笑みを目撃したマリ達は、違う意味でも不破元帥を尊敬していた。





****************





実際は、春華はミランダにはゲートで会いに行った。


帰りに、探索部隊のトマに荷物を渡すために会いに行き、移動して行く敵を確認したから連絡した。


なので、アレン達には『私の作った無線で連絡を取り合っていた』と話した。


流石に、箱舟と同じ空間転移機能をつけたとは、一方的なルートでも言えなかったし…。


よって、魔術の応用だと言っときました。

嘘は言ってないしね。



その後、列車に乗るまでの移動時間



やたらと話しかけられて、精神的に参りました…










[*黒白][銀灰#]

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