灰色綺譚 合せて70 大量のアクマを破壊し終えた。 瓦礫の山に寝転がっていると、ラビに声をかけられた。 「何体壊った?」 「30…くらい」 「あ、オレ勝った37体だもん」 「……そんなの数えませんよ」 何で数える余裕があったんだろ… 「オレ、なんでも記録すんのがクセなのさ〜。合せて70か。単純にオレらだけに向けられた襲撃だな。お前とリナリーが負傷しているのを狙ってか……はたまた何か別の目的か…」 「大丈夫かな、春華と病院…痛て!!」 「ダイジョブか?まだ完治してねんだろ、その左。それに、春華も気になるし…」 僕も装備型が良かったなと、思わず言っていた。 寄生型って不便なだけだよ、と言ってから思ったが、春華は2つに寄生されていて大丈夫なのだろうか…? ラビに病院の方向を聞かれ、多分あっちだと言うと槌の持ち手を掴むように言われた。 ラビも、春華の事が気になったらしい。 まさか、一人でいる時にこんな団体に囲まれたらシャレにならないと思う。 「大槌小槌…」 「い゛?!」 その瞬間、嫌な予感は当たった。 病院まで、もの凄い勢いで飛び、衝突した。 そして、後悔する事となった。 [*黒白][銀灰#] [戻る] |