灰色綺譚
繰り返しの町で
優しさと甘さは違う
理想と現実も相反し
運命と宿命も似て非なる
選ぶのはアナタよ
†第6夜†
「今日」は違うことが起きたわ。
私、殺されそう?
確かこの後、私は馬車にドロ水をかけられて家に帰って寝るはずなのよ。
何、この化物。
今日は「今日」じゃなかったの?
私…
「その女性を放してください。こんばんは、AKUMA。」
また新しいのが出てきたわ。あの黒服も「今日」と違う。
「今日」の出来事がどんどん違ってく。
やった!私、「今日」から抜け出せたのね!
爆発音を無視し、家に帰った。
けれど、30回目の10月9日がやってきた。
そして、街中でもう一度、黒服を見つけたのよ。
それで、何もかもが変化し始めたの。
[銀灰#]
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