灰色綺譚 キレますって、ソレ 何だろう?この目の前の光景は… 「コール」 「ロイヤル…ストレートフラッシュ…」 「また、僕の勝ちですね。」 「「「だぁああ!ちくしょー」」」 何か、奥の半裸?というか下着のみの男3人が、「クズカードしか回してないのに」とか、「カモられてる?」とか、「ガキだと思って油断した」とかヒソヒソ話してる。 手練って…君らがヘタれなんじゃ…。 もう、アレン達に声かけていい?? 「何しているのですか?3人は、半日見ないうちに…?」 「「「うわっ?!って、春華?!」」」 「はい、そうですよ。」 「ドコに消えてたんさ?!オレ、コムイに消えたって連絡しちゃったから、春華から連絡…」 ラビの話は最後まで続かなかった。 「ソカロにまで連絡いってたんですけど?!」 「っ痛ってーっ!!!」 「「「「「「(うわ、痛そう…)」」」」」」 スッパーンっという景気の良い音を立てて、ハリセンで春華がラビの頭を殴ったに近い勢いでひっぱたいた。 「春華…探したん…ですけど…?」 ものすっごく、恐る恐るアレンが聞いてきた。 クロウリーはフリーズしてる。 半裸?の男共はポカーンとしている。 「ラビ、私は言いましたよ?なのに…なのに…」 「え?春華?ちょ…ラビ!春華が泣いちゃいそうなんですけど?!」 「す、すまんさ!!でも、食人花に喰われたって連絡入れ…」 ドゴッ!! 「「「…………春華………さ…ん……?」」」 ガッツリへこんだ壁を春華以外のみんなが凝視し、その場が一度、シーン…と空気が固まった。 「クロスみたいに行方くらましたって、どういうコトですか?!あんな遊び人と一緒にしないで下さいっ!!まだ食人花に食べられた方がマシよ!!!」 春華がキレたくもなる、正当な理由なような気が僕はした。 「…ラビ…今回は確実にラビが悪いですよ…。僕だって、食人花に喰われた方がマシだと思いましたもん…。」 「ご…ごめんさ、春華。つか…オレ、春華に2日連続怒られてない…?」 「「ラビが悪いんです」」 私とアレンの声がユニゾンで響いた。 [*黒白][銀灰#] [戻る] |