1998.9.5 (Sat) 学期が始まって、初めての週末。何処と無く、メアリーの笑顔が いつもより柔らかく思えるのは単なる気の所為だろうか? 否、久々の教員の仕事に疲れているからそう感じるのだろう。 たった3日間の授業ではあったが、我輩は これまでの間如何にメアリーが尽くしてくれていたのかを痛感させられた。 今迄も、それを全く感じていなかった訳ではなく、感謝もしていたが こうして、その援助を受けられなくなって、始めて事の重大さに気付く。 我輩の仕事を補助してくれていた事ではなく、その気持ちの大きさに。 「・・・済まんな」 そう漏らした言葉に、やはりメアリーは微笑っただけだったが 以前のままのお前でも、同じように微笑み返しただろう。 「私がそうしたいから、やっただけよ」 等と、さも当たり前のような言葉を口にしながら。 取敢えず、今日明日は全てを忘れてゆっくりと過ごそう。 お前の為に時間を使う事が、我輩が今一番望む事なのだから。 [*前へ][次へ#] [戻る] |