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いっぱいイったらおかしくなるから怖い、だとか。
いつもならそうやって心配していたところだろう。

でも今は、死ぬ程イかされたいとか、滅茶苦茶にされたいとか。

そんな願望だけが俺の頭を支配してしまっている。


「玲司さんもっとっ…きもちいの、もっとしてっ」


自ら腰を動かしながら刺激を強請ると、一瞬驚いたような反応を見せた玲司さんがその後直ぐに「いいよ、もっとな」と笑みを見せ、腰の動きを速めてくれた。

カメラを持っていない左手で俺の下腹部をぐぐっと圧迫しながら「ここだろ?」と訊ねてくる彼に、何度も頷きを返して快感を伝える。


「あっあっすごっ…きもちっ、そこきもちいっ、れいじさっ」

「うん、気持ちいな。葉太ん中、…俺のちんこが好きだって、もう離さないって、…締め付けまくってるよ…っ」

「あっ、すきぃっ!すきっ、玲司さん、だいすきっ」


何度言葉にしても伝え切れない想いをそれでも伝えたくて繰り返し好きだと口にした。
そんな俺をカメラ越しに覗いていた玲司さんが、急に無言になってしまう。


「玲司さん…そこっ…あッ、それっ、それすごっ…あッ」

「っ……、…ッ…」

「っあっあっ…いっぱい…いっぱいしちゃっ…!イくっ、それもうイっちゃうっ…玲司さっ…!」

「…イっていいから、…こっち見て、俺の名前、呼びながらイって…っ」


こっち、と言われて咄嗟にそれがビデオカメラのレンズだとは思えなかった俺はそのまま玲司さんの顔を見上げながら彼の名前を呼んだ。

それに合わせてくれたのかどうかは分からないけど、直接俺へと視線を向けてくれた彼のその欲情した眼差しに更に感情が煽られ、身体の奥が大きく震える。


「玲司さんっ、れいじさんっ…あ、あ、イくッ、だめ、玲司さんっ…なかっ中でっ、イっちゃッ…!あっあっ、ああッ――!」


絶頂の瞬間はどうしても襲い来る快感の波に耐えられずに、シーツを握り締めながらぎゅっと目を閉じてしまったんだけど、それに対しては玲司さんも特に指摘はしてこなかった。


「…はぁ、……ん…っ…」


そのまま目を閉じて絶頂の余韻を味わっていたら直ぐに奥をぐぐっと押し潰されるような衝撃を受け、咄嗟に目を開けると玲司さんが繋がったままの状態でベッドヘッドに腕を伸ばしていた。

何をしているのか分からないまま愕然としていたら、ベッドの上を転がすように身体を反転させられ、後ろから腰だけを高く持ち上げられた。
その動きに伴って身体に与えられた刺激に悶絶していると、両手をベッドに突くように指示され、何とか四つん這いの体勢を取ったと同時に目の前に置かれていたカメラが視界に飛び込んでくる。


「――ッ!?」


カメラのレンズはこちらに向けられたまま、液晶モニターの方も回転させられているせいで今撮られている映像が俺にも見える状態になっていて。

その小さな画面に映っている自分自身のあられもない姿を目にした途端、羞恥心よりも興奮が勝ってしまった。
自分でも分かるくらいにきゅうぅっと玲司さんのモノを締め付けてしまい、その締め付けに小さく息を漏らした玲司さんが愉悦を含んだ声で「感じ過ぎ」と言って直ぐ腰を動かし始める。


「あッ!あっ、あっ」

「自分のエロい格好見て興奮してんの?」

「んうっ、あ、あっ…!」

「ん?なあ、葉太。興奮してんのかって、訊いてんだけど。聞こえてる?良過ぎて答えらんない?」

「っ聞こ、…聞こえてっ…っあぁっあ」


聞こえているけど、良過ぎて答えられないのは事実だ。
バックの体勢でガンガン突かれるのも気持ち良くて堪らないし、見ろと言われている訳でもないのに勝手にモニターに目を向けてしまう。

それでまたこの状況に興奮して、また締め付けて。


「あーそっか、葉太は俳優だもんな。撮られんのは好きって言うか、慣れてんのか」

「ッそんなっ!それはちがっ…」

「俺が監督だとしたら、監督の指示通りに出来る?俺が欲しい絵、指示したらちゃんとくれるよな?」

「えっ、や、んっ、ん、それはっ…」

「はい、じゃあ画面じゃなくてレンズの方見て。俺がいいって言うまで、カメラ目線で気持ちいいって言い続けて」

「ッ…あ、あ…っ…そんな…」


言葉にされると途端に恥ずかしさを覚えた。

でも玲司さんは、俺が指示通りにするまで許してくれないだろう。
俺にも拒絶心はないけど、こんな厭らしい映像を撮る為に自分の職業を意識させられるなんて。

これは完全にプライベートなのに、仕事と言う意識が僅かでも生まれてしまったせいで一気に背徳感に襲われてしまう。


「…う…きっ、…きもちい…っ」

「ん?なに?」

「ッ…気持ちいいっ…ですっ」

「あんあん言わされてる自分見るのが?」

「やっ、ち、違っ…やだっ、れいじさっ…許して…っ」

「んー?駄目。ちゃんと監督の言うこと聞けよ。葉太もプロだろ」


それは違う。こっちの演技は専門外だ。

一瞬そうやって言い返しそうになった。
でも、そう言えば全てのきっかけもこう言うことだったなぁと思ったら、関係ない筈なのに俺の中の俳優スイッチも中途半端にオンになってしまって。


「気持ちいぃッ…玲司さんのちんこでっ、いっぱい突かれるのっ、気持ちいいからぁ…っ」


ちゃんとカメラ目線で発言すると、玲司さんが満足そうな声で「流石」と褒めてくれた。
こんなの演技でもなんでもないのに、たったこれだけのことで褒められると思ったら俺もつい得意気になってしまう。


「あッ、きもちいっ…ぜんりつせ、ゴリゴリされてっ…ッ、イっちゃうっ…またイっちゃうっ」

「さっきイったばっかじゃん。もうイくんだ?そんなにいい?」

「いいっ、きもちいっ、れいじさっ」

「ちんこ扱かれるより、…っ…こっちの前立腺、ゴリゴリ突かれる方が好き?なあ、今日一回も葉太のちんこ、触ってやってないけど、ちんこはいいの?」

「んっ、さわっ…んん、わかんなっ…今っ気持ちいいっ…わかんないっ」

「あー、ははっ。分かんない訳、ないから。葉太はもう腹ん中犯されないとっ…満足出来ない身体になってんだって…っ」


どうしようもない変態だ、と罵られた言葉にも感じてしまって、身体中が熱くて熱くて堪らなくなった。

レンズを見ていれば画面に映る自分がよく見えないと言うのも結果的に良かった点なのかも知れない。
だから俺も気にすることなく、卑猥な台詞をカメラ目線で吐き続けることが出来たんだと思う。


「ごめん、なさっ…変態で、ごめんなさいっ…」

「っ、何でごめんなさいした?怒られたと思った?」

「んっ…喜んじゃった、からっ…!」

「ッ、何だよそれ可愛すぎ…っ…ド変態な葉太も大好きだから、俺…っ」

「っあ、ほ、ほんとにっ?すきっ?すきっ?」


振り返って確認を取ったら、壮絶な雄の色気を放つ玲司さんが「当たり前だろ」と答えて俺の肩を掴んだ。
中途半端に振り返った体勢をそのまま固定するみたいな形で、それまで以上の速度と力強さで腰を打ち付け始めた彼にされるがままに酷く悶絶してしまう。


「あ゛ッあっあっ!れいじさッ!イくっ!イくからぁッ」

「イけよっ…!イかせまくるって、言っただろっ」

「ひッ!あ、あ、あッだめだめだめイくッ!もうイくッあっあっ――」


パチンッと視界が弾け飛んで身体が宙に舞い上がった。
そんな感覚を覚えたのも束の間、瞬時に俺の身体をベッドに捻じ伏せた玲司さんが、半ば放心状態の俺の身体を後から容赦なく犯し始めた。




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あきゅろす。
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