「アイス君。心配させちゃってごめんね」
「まだ、心配事は残ってる!ダンとハンナを探さなきゃ!いないんだ!」
「………ハンナも……?!」
「家で待っててって言ったのに。猫構いにベランダに出て、みんなみたいに攫われたんだ!」
「ふむ。……それなら、俺らみだく元の場所戻ってんでね?」
「それもそうですね。二人ともひとまず落ち着いて、まずデンマークさんを捜しませんか?」
「…………」
「………………」
「ちょっとスヴィーもノーレも何で急に黙るの?ダンもいなくなってるんだよ?行方は誰も知らない……早く捜さなきゃ!」
「アイス。10秒待てる……?」
「お、ガサガサーって誰だべかーって思ったらハンナでねえの!おめえもあいつら脅かす係け?」
「う、裏デンマーク!―――なわけないか。裸に猫耳とか紛らわしい!!服着れ!」
「おめ裏とか何訳分かんねえこと言ってんだっぺよ!」
「色々あったの、私にも!」
「服着れーつっておめぇこそいっつも全然肌見せねえくせにどうしたその露出度高ぇズタズタの服?」
「服?………うわわわ、ちょっとデンマーク見ないで見ないで見ないで!」
「―――いでっ!大人しくしれハンナ。一緒にバーン!!!つってうわーっと脅かすべ!」
「えっえええちょやだやだ脚触んないで!!!」
「3、2、1……」
「おめぇら遅かったっぺ!さークリスマスはじめっぞ!」
「おひゃぁああぁあああああ!」
「ハンナ!!」
「ノルウェー!みんな!――離してデンマーク!」
「お」
「ハンナちゃん大丈夫?!アイス君からきみも襲われて攫われたって聞いたよ!」
「無事けハンナ」
「うん。フィン、スヴェーリエも無事で良かった」
「ハンナの馬鹿!なんで約束したそばから約束破るの。お陰で心配しすぎて死ぬとこだったし人前で脱ぐ羽目になった!」
「ごめんねアイス、よく頑張ったね」
「………ハンナ」
「ノルウェー。大丈夫だった?服以外」
「おめえ人の心配してる場合じゃねえべ。ほら、テーブルクロスだけんちょとりあえずこれで隠せ、肌。あんま他の奴に見せんでね」
「ごめん。……ふたつの意味で」
「もうひとつは?」
「昨日ノルウェーのことが大嫌いって言った」
「ああ……あれ、な。俺も恥ずかしがり屋のおめえが嫌がるの知っててやりすぎた。俺も、ごめん」
「確信犯か!……でもよかった、ちゃんと謝れて。」
「俺もだ。また逢えて、本当によかった」
「ハンナちゃんとノル君、ちゃんと和解できて良かったですね、スーさん!」
「ん。良かった。これでまた平和な日々がおくれるない」
「ところで――どうしてハンナさんはデンマークさんにお姫様だっこされながら出てきたんでしょう」
「ダンがそうしたからでしょ」
「ええそれはもちろん。でも事前に打ち合わせがあってノルウェーがこのドッキリについて知っていたなら、生放送で虫除けにと言ってハンナさんの唇にキスまでした夫として絶対許可なんてしていないでしょう」
「確かに」
「………ハンナ、ここにいろ」
「トイレ?」
「なわけねえべ。ちょっとあんこを殺ってくるだけだ」
「や、やるって多分あっち(殺)だ……!ノ、ノルウェー?私はもういいし優しくしてね?」
「おう」
元通り
「……これは、裏世界バージョンのみんなに剥かれて胸とか見られたこととか色々黙ってた方がいいな」
「え、何それ聞いてない」
「うわっアイスいつの間に横にいたの?!」
「あのスカンジナビアクロスみたいなアザ見られたの?」
「何でアイス知ってんの!?ていうか今ほとんどがデンマークぼこるのに夢中だからいいけど、絶対みんなには黙っといてね。特にノルウェー」
「い、一緒にお風呂入ってたじゃん。……昔!言わせないで。あと、ハンナがすぐ約束破る癖どうにかしたら黙っといてあげる」
「もう、かーわいいなぁアイスはー!」
「や、止めて!頭撫でたりぎゅってしたりするの!」
「ハンナ…………浮気け」
「わわわっノルウェー!もう終わったの?っていうか浮気じゃないよっていうかその顔怖いからあああ!!!」
「次浮気したら監禁すっぞ」
「ノルウェーの基準に従ってたら既に監禁も同然だけど監禁は勘弁して。そして目が如何にも本気っぽいから止めて怖い」
「俺は本気だ」
このあと北欧ズは、気を取り直してクリスマスパーティーを行い、遅くまで楽しい時間を過ごしたのでした。
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