「お前は本当にきれいだねー。どこかで飼われてるの?」
「にゃーん」
「あっ……そういえばアイスが窓とかドアとか開けたり、家から出るなってうるさかったっけ」
「にゃあ?」
「ベランダまで出ちゃったけど、ちょっとの間だし平気だよね。でももう戻らなきゃ」
「にゃー」
「おまえもおいで、ノルウェーもみんなもいなくて退屈なんだ」
「にゃー!にゃー!!!」
「ん?どうした……………」
「シャーッ!!!」
「誰?!……もしかして、こいつがアイスの言ってた変な奴……?は、裸だし変な奴だよね!」
「僕らを襲った犯人は、僕らみたいな人だけを狙ってる。その中の誰かを探して―――」
「どうしたのノル君?難しい顔して」
「…………ハンナが危ねえ……あいつも、俺らと同じだべ」
「ハンナさん無事でしょうか、きっとあれから今一人で―――」
「こっだらとこで案じてもしゃああんめ。今はハンナの無事な姿さ思い浮かべなっせ」
「スーさん……。そうですよね、ハンナちゃんはターさんやスーさんと喧嘩したこともあるくらいだしきっと大丈夫ですよ!」
「………ハンナ、無茶はすんでねえぞ……」
「何なのこいつ………猫耳つけてふざけてるくせにやたらしぶといっ……!!」
「…………」
「ああもうっ面倒だからさっさと観、念、しろっ!!」
「―――――――……ツっ……」
「私を襲おうなんて1000年早いのよ。さあその俯いて陰になっていた顔を見せなさい」
違うと分かっていたのに
「何、こいつ。ノルウェーとそっくり――。…………うあっ!」
「…………………」
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