「俺が知っとるエアは、俺(あとケンヤ)がおらんと寂しゅうて泣いてしまうような寂しがり屋で、えらい甘えたで、よう笑うんやけどその笑顔がものごっつ可愛……」
「大変よくわかりました」
「え、柳、何で今敬語になったん?……あ、でー、多分やけど、エアは関西弁を封じることでそんな自分のすべてを律し、更に大阪からも離れることで自分革命を図ったんやな。まぁエアはどっちにしても可愛……」
「大変よくわかりました」
「え、なに柳、引いとるん?」
「お前があらゆる意味でエアを愛していることは知っていたが、それを語っているお前が非常に気色悪かったんだ。とりあえず良いデータをありがとう、感謝する」
「あぁー…柳、俺がこないなこと喋ったんはエアには内緒な、バレたら殺されるさかい。最悪嫌われて口きいてもらえんくなってまう」
「……」
「おい!!おま、ケータイ通話中なっとるやんけ!そん先誰がおんねん!」
「エアだ」
「うわー死ねる殺される嫌われる…」
「…話すか?」
「……話す」
『安心し侑士。蓮二に色々と知られたんは痛手やけど、侑士がめっさ私のこと愛してくれとって理解してくれとるんやあって分かって嬉しいわ。』
「エア……」
『ただちょっと捏造入っとったんは解せんかな、特に前半。せやからちょぉーっと侑士とはうまく話せんくなるかもしれんけど、我慢したってな!蓮二がドン引くくらい私のこと愛しとってくれんならそれくらいできるよね!』
「え、ちょお、そら殺生やわ!むりむり!我慢なんてできひん!俺が悪かったから、柳にはよーく説明しとくさかいにな、なっ?堪忍やでエア……!」
『あーなんや電波悪いなあー。あーあー。侑士、トレーニングとか入れ替わり戦とか色々頑張って、無理はせんといてな。あと蔵くんに健康について教わりィ。ほな応援しとるで、さい!なら!』
「うわああああ」
「仲良し忍足ズに亀裂、の巻か…。」
「ん?どないした侑士…と、立海の柳やん。何なんこれ?仰々しい」
「ああ四天宝寺の忍足か。…まあ気にするな。心を閉ざしているだけだ。」
「おー、あれな、『心を閉ざす』!めっちゃ暗なってもーとるやんけ!あはははは!!」
「もうっ!ケンヤのバカッ!!」
「…あまりにも傷が深すぎて、心を塞ぐ蓋が壊れているようだな」
「きっしょ、侑士きっしょ」
引い(かれ)たり押したり侑士です
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