求愛(侑士と宍戸)




あ……あかん…

何でこの学校はボケしかおらんねん。



俺、ほんまはツッコミやのうてボケやねんで?なのに何で俺ツッコミばっかしとんねん。何で誰もボケさせてくれへんのや。

せやけど俺がツッコまへんかったらこの学校は終わる。そう、氷帝がボケ帝にならんための犠牲なんや、俺は。



「どうしたんだよ忍足。
随分疲れた顔してんじゃねえか」

「宍戸か……
俺ツッコミ過ぎて過労死するかもしれん」

「あいつらがおかしいのなんか今更だろうが。無視しろよ」

「関西の血がそれを許さへんねん…」



誰か俺にツッコんでくれ。切実に。



「そういえばさっきのピンクの仮面何だ?」

「あーあれか?」



おお、
これチャンスとちゃう?

ほなどんなボケかましたろ、



「あ、四天宝寺中の一氏の真似か。まさかファンなのかお前」


「なん
「なんでやねん!!!」…ぉ?」



突然キレのある声が響き渡った。

(こ…これはツッコミ……!)嬉しくてあたりを見回すと、すぐ後ろに赤い髪の子がおった。



「エア?!……なんや夢か…」

「リアルにおるわ。」


(あんたがもうちょっと縮んでくれればええんやー)と若干不機嫌な俺のいとこ、エア。天使で、女神で、んでもってメシアや。



「会いたかったでぇエア!」

「うん伊達めがね割れ」

「仲いいな忍足ズ。」

「宍戸くん直前の聞いてた?」

「ええやろ宍戸〜」

「いや、何がやねん」


きっ、きた――!

俺が求めてたんはこれや。ツッコミ!!巧いかどうかは別として、俺へのツッコミ…俺本来の姿を活かしてくれる相方や。


「ちゅうわけや、エア結婚してくれ」

「真面目に手を握るな」


なんやツッコミに加えてツンデレのツン発揮しとるけど、俺がエアを大好きやっちゅう気持ちは抑えられへん。うーん、頬ずりしとこ!


「ちょおスリスリせんといてくださいほっぺが磨り減ります」

摩擦熱、摩擦熱、とエアの声がする。
そして宍戸が思いっきりひいてるけどまったく気にならん。


「……なあ、俺はここにいていいのか?」

「是非いてください」




低音ヴォイスなハイテンション

「で、エアは何しに来たんだ?」
「合同合宿の打ち合わせに」
「まじで?んな話跡部しとらんかったで」

合同合宿篇?いややりませんけd(ry




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