みちるちゃんへ
みちるちゃん、久しぶり。手紙、いきなりでごめん。びっくりした?
あの日以来だね。元気?忙しくてなかなか君を迎えに行けないのが残念だよ。
うーん、何から話そうかな…話したいことがたくさんあるんだけど。
今改まってペンを持って君のことを考えてみたら、何だか緊張しちゃって。全然言葉が出てこないんだ。
あ、字が汚くて読みづらかったらごめん。しばらく日本語で字、書いてなくってさ。
あれから俺、リボーン…あのちっちゃい家庭教師。あれにしごかれまくって、一応イタリア語はそれなりに使えるようになったんだよ。少しならみちるちゃんにも教えてあげられる。だからちょっと待ってて。
もう少ししたら君のこと、迎えに行けそうなんだ。そしたらいっぱい話そうよ。学生時代の思い出。君が俺を好きだって言ってくれたときのこと。俺がイタリアに行くのを決めたわけ。離れてた間のお互いのこと。でも、急いで全部話す必要はないよ。俺が君を沢田家に迎えたら、いくらでも話す時間はあるわけだからね。(←でも、から、突然気付いて無理矢理付け足したから日本語おかしくなっちゃったかも。でもまぁ、気にしないでね)
……手紙に書くのはこれまでにするね。俺って相変わらず頭が悪いみたい。君への思いを文章にするのが大変なんだ。
最後に。
この手紙に添えて、君の好きな花を置いていくよ。もしもまだ君が、俺を好きでいてくれているなら、この花を飾ってほしいんだ。
だいぶ前に君に送ったムラーノグラスの花瓶があっただろ?それに挿して、窓辺のよく見えるところに置いてくれると嬉しいな。
それじゃ、またね。
沢田綱吉
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