ある日のキャバッローネB(+10)




「失礼します。」


「おー、ひたき。」
「ボスにお手紙です。」
「さんきゅー」

「…ヴァリアー?お前宛じゃないか?」
「いいえ、しっかりボス宛ですよ。」
「本当だ珍しい…あ、お前宛もあるぜ」

「――"第1回 ヴァリアー・大のど自慢大会"」

「面白そうなコトやるなあ」
「すみません ちょっと失礼します。」
「うん?」




「あんたは歌うなって言ってんの」


「スペルビ・スクアーロ、
つべこべ言うと殺」





「奴に恨みでもあるのか?」
「いえ、特になにも」
「……そうか」

「それにしてもいいよなぁ」
「のど自慢大会ですか」
「ウチでも今度やっかなぁ」
「あれ、そんなに歌がお好きで?」
「お前の演歌が聴きたくなった」




 *




「ボス、この着物は?」

「今度着てもらおうと思って買った」
「…もう、気が早すぎますよ」

「はははは」





あきゅろす。
無料HPエムペ!