ある日のキャバッローネA




「失礼します。」


「おー、ひたき。」
「あら…嬉しそうですね。」
「あっはは、そうか分かっちまうかー」
「何か好いことがおありのようですね。」
「まあな。」

「…実は一目惚れしちまってよう」

「ちょっとお前も見てくんねえか?」
「へえ。よろしいんですか」
「…あっ、何だよそのメッチャ嫌な顔!」
「女性のお写真ですか。盗撮…?」
「んなわけあるか!違えって。」
「ロリコンとか洒落になりません」
「だから違うって」
「ここぞとばかりの美少年フラグ」
「まったく聞く耳持たねえな」
「私偏見を無くすよう努力します」
「とりあえずお前はまともに話を聞け」

「…まずは大人しく見てくれ、な?」
「はい」
「急に素直だな」





 *





「なーんだ!
ただの伊達メガネじゃないですか。」

「ほらフツウだろ?」
「………で、似合うかな」
「別に」
「あ、そう。」
「ボスは素顔が一番素敵ですから」
「そ、そうか?」



「お前ってフツーに危ねぇよなマジで…」

「え?」
「なんでもねーよ。」



あきゅろす。
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