┗リンドウ(幸村side)
『俺が仁王の代わりになるよ−』
声を殺して
肩を震わせて泣く彼女を抱き締めた
俺の腕の中にすっぽりと収まる
小さな身体
その身体に収めるにはあまりにも
膨大な仁王への想い
いつか耐えられなくなったその身体が
心が壊れてしまいそうで
凄く怖かった
救ってあげることかできたらと
幾度となく考えた
けれど、
何もしてあげることが出来なかった
だからせめて
君の傍に居ると誓った
たとえ君が仁王しか見ていなくても
構わないと思った−
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