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・・・・もう包み隠すのは、やめにしよう。
もう皆様も分かっているとおり、




彼らはポケモンである。







黄色いネズミはピカチュウ。
ヒヨコはアチャモ。
葉っぱはジュプトル。
綿あめはチルタリス。
皇帝ペンギンはエンペルト。



この五人は色々な所で救助活動を行っている。
そして最早、有名な救助隊までとなってしまったのだ。

名は、”平和にし隊”












彼らがここに来た目的は、先ほど話していた通りこのサンシティの地下通路にある”別世界への入り口”に見事侵入し、その”別世界”とは何かを探るために身体を張って調査するためである。


もう、死ぬ覚悟だって出来ている・・・・
この依頼を受けたときから。









「・・・・もしも・・・失敗したら、どうしようか。」
「・・・・そんなこと考えるなよ、皇帝ペンギン。ちゃんと帰ってこれるよ。僕らは・・・幾つもの危険を乗り越えたじゃないか☆大丈夫ピカ、皇帝ペンギン。」
「・・・・何せ今回は神がらみだからなぁ・・・・、まぁちょっとは死を考えたほうがいいかもしれないな・・・・。」
「おいおい、皇帝ペンギン・・・・・やけにマイナス思考だな。何した?何かが・・・・取り憑いたか?」









ショボーンと肩を落としているエンペルト。
そんなところに、サーナイトが夕食の案内をしにやって来たのだった。


コンコンと戸を叩く音。
エンペルトはまるで今までとは正反対のオーラを勢いよく放ちだし、そして頬を赤めらせサーナイトが戸を開けるのを待った。







「失礼します。」


「ピカー、どうぞー。」
「あ、サーナイトさんだチャモ!!」







エンペルトは凛とした表情で、
まるでどこかの執事のような姿を思い浮かばせるような姿にまで変わってしまった。

「・・・・皇帝ペンギン・・・すごいな・・・・・・。」
「サーナイトさんの大ファンだもの。それは生き返るわよ。」
「・・・・やっぱ世界一の女将さんだね・・・・・。」




夕食の献立がピカチュウに渡された。
なんだか豪華すぎて眩暈がするほどである。
ジュプトルは唾をゴクンと飲んだ。
無論その音は近くにいたアチャモにまで聞こえているほどだったが、アチャモは聞いていないふりをするのだった。





「・・・・それでは、もう暫く夕食までお待ちください。」








一人、サーナイトに逢えて嬉しがっているヤツがいるが
一人、サーナイトに疑いを持つものも現れた。



まだ、根拠はないが。




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