八 + + + 「どうするピカ?もう・・・・突入するピカ?」 「この文章見たからに・・・・確実にヤバいことが起こりそうだしな・・・・。」 「早くしないと、きっと人間界にも被害が及んでしまうわ!」 朝が明けた。 恐ろしい事が起こりそうで怖かった夜も、もう今はない。 眩しくて、暖かすぎる日が入ってくる。 「明日まで待った方がいいのか・・・・悪いのか。」 「俺は行った方がいいと思うな。まだ朝方だし、それに・・・・これには”緊急”って言葉も付けられてるんだぜ?ご丁寧に。」 「・・・・あたしもそう思うチャモ!」 「・・・・しかし、幾ら朝方だとは言え・・・・リスクは高くなることは間違いないわね。」 「・・・・それを覚悟の上で、か・・・・・。」 ため息をつくしかなかった。 ”今日”か、”明日”か。 この判断で自分達の活動に大きな支障が出てしまうのだ。 相当な覚悟と、大きな勇気。 これが彼等に求められていた。 「・・・みんなは・・・どうするピカ?もう、覚悟は出来てるピカ・・・?」 「「うん!!!」」 「私はちょっとまだ不安だわ。」 チルタリス以外、アチャモやエンペルト、ジュプトルは覚悟と勇気を備えているらしい。 「・・・わたあめ、大丈夫ピカ。僕らは・・・この上ない危険を冒そうつぃてるけど・・・・・今まで旅のテストだと思えばいいピカ!」 「テスト・・・・?」 「うん、テストだよ!ほら・・・前にはさ、ポリゴンの暴走事件でさ、ポリゴンZが大変なことになったしょ?でもそれを僕らは止めた。その他、色々な危険を冒した。でも、ほら!大丈夫ピカ!・・・・神様は僕らに大きな試練を与えたピカ。今までの・・・総復習のような、一番危険なテストを!」 ピカチュウの言葉に、何かが動いた。 みんな、心が一つになった。 「・・・・・そうね。行きましょうか。」 静かに、誰にも見られずに。 彼等は宿を出た。 [*前へ][次へ#] [戻る] |