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3-1



獄寺君や山本に友梨のことを話した夜。
オレはベッドに寝転がり、九代目からの手紙を見つめていた。

___爽風友梨を十代目候補沢田綱吉のファミリーに入れることを命じる。
君たちに望むことは彼女を守ることだ___

綺麗な字で書かれた日本語は読みやすいけれど、手紙の内容の意味はさっぱりわからない。


「なぁ、リボーン。」

「なんだ?」

「これ、一体何から友梨を守るんだ?お前なら知ってんるんじゃないのか?」

「それくらい自分で考えろ。」

「なっ、ヒントくらい教えてくれたっていいだろ!」

「教えたところでお前わかんないだろ。」


さすがに黙るしかなかった。悪かったな、頭悪くて。
もう一度手紙を見つめる。すると、リボーンがため息を付いた後ポツリと呟いた。


「あいつはどこから来た。」

「え、・・・こことは違う世界、だろ?」

「今のがヒントだぞ。」

「は!?」


ダメだ。余計わからなくなった。リボーンの言い方はいつも回りくどい。
リボーンはまた深いため息を吐いた。

「よく考えろ、ダメツナ。」

「ダメツナは余計だ!!」


考えるのも馬鹿らしくなって、オレは手紙のことは忘れて眠りに付いた。








________




「・・・い、・・・きろ。」


誰かが呼んでる。
ふわふわした思考の中に誰かの声が響いてくる。


「おい、起きろ。」


うるさいな、まだ眠いんだから静かに、

“してくれ”と言う続きの言葉は頭への突然の衝撃により紡がれることはなかった。
衝撃のおかげでふわふわした思考はすっ飛び鈍い痛みで目が覚めた。


『い、たい・・・。』

「やっと起きたか、ばか友梨。」


目を開けると目の前には意地悪い笑みを浮かべた黒いスーツの赤ん坊が手に拳骨を作っていた。
もう一度寝たいと思うのは目の前にいるこの赤ん坊のせいでしょうか。


「永久に眠らせてやるぞ。」

『全力で遠慮します!!』


リボーンに手荒く起こされたかと思えば、「出かける支度をしろ。」と言われた。
なんだかよくわからないまま連れて来られたのは並盛中学校。


「お前はまだ中学生だ。学校に行くのは当たり前だろ。」

『あの、話が飛びすぎていてよくわからないんですが・・・。』

「明日からお前は並中に通うんだぞ。」

『…え!?』

「ツナの家庭教師として、ツナのファミリーの奴が学校に行かないなんて認めねーぞ。」


確かに学生の本分は勉強だし、中学生である以上義務教育は受けないといけない。

でも、どうやってリボーンはあたしを中学に通わせるつもりなんだろう?
戸籍とか、住所とかその他もろもろ持っていないし…。ただじゃ入れないでしょ。

リボーンは「ついて来い。」と言い、スタスタと校舎の中に入っていった。









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あきゅろす。
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