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愛の挨拶
目が覚めると、少しして彼が目を醒ました。
「…おはようございます」
かすれた囁く声でそう言うと、ふ、と笑って
「おはよう…」
とゆっくりまばたきをする。なんて幸福な朝なんだろう。
「……なに?」
「朝一番に、」
ひそめた声が、まるで内緒話のようで少しくすぐったい。
「挨拶できるって素敵だな、って」
ふむ、と低く返した彼が、ふと顔を寄せてくる。ちゅう、と唇が触れ合って、彼が微笑む。
「……うん」
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