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お婿においで
 

「もうお嫁に…お婿に行けない……」
 ベッドにうつ伏せて、まともに上げられない顔を枕に押し付けたまま言うと彼は僕のぐしゃぐしゃになった髪を撫でて
「俺が貰ってやるから」
 と慰めなのかなんなのかわからない事を言った。何が発端でこうなってるのか、わかってるんだろうか、この人。
「……ほんとですか…?」
 のろのろと顔を彼の居る横に向けて、訊いてみると、彼はいつもの優しい笑顔だ。
「ほんとだよ」





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