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花
男は、ほんのわずかに口角を上げる事すらしない。
赤みがかった金髪は光を受けると贅沢な冠を戴いているようだったし、冴え冴えとした白い肌はまるで人工の仮面のようだった。
左右対象の、あまりにも整いすぎている、人形のような顔。冷淡な外見そのままの声。
もし自分なら、相対するのは――真向かいに座り、夕食を共にするのは絶対に避けたい。
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