[携帯モード] [URL送信]

get to...
可愛い彼女と(クレシャ)<<『Always』志記さま



クレアとシャーネはテーブルを挟んで向かい合わせに座っていた。

「なあシャーネ」
(何?)

金色の瞳がクレアを見つめる。

「これシャーネが作ったのか?」

目の前に並べられた料理を指差して言うと、彼女はこくりと頷いた。

「俺のために?」

そう問えば、他に誰がいるの?、と返された。

「そうだな。でもなんかすごく嬉しくてさ」

彼女が自分のために料理を作ってくれた。
それが嬉しくないわけがない。

「じゃ、いただきます」
(どうぞ)

クレアはしっかり手を合わせてからフォークを持ち、パスタを食べ始めた。

(……どう?)
「すげえ美味い」
(良かった…)
「うん、いくらでも食える」
(……ありがとう)

シャーネはほんのり頬を赤く染めて微笑んだ。
その瞬間、がたん、とクレアの手からフォークが床に落ちる。

(クレア?)
「え…あ、ごめん」

クレアは慌てて床に落ちたフォークを拾おうとしたが、先に彼女が拾って渡してくれた。

「ありがとう」
(どうしたの?)
「いや、あの、さっき笑ったシャーネがあんまり可愛かったから……」
(!!)

少し赤くなって言うクレア。
するとシャーネは途端に真っ赤になった。

「真っ赤になったシャーネもすごく可愛い」

(……)

彼女は何も言わず、席に戻ろうと背を向けたが、クレアはその腕を掴んで止め、自分の方へ向かせた。

「言っとくけど、可愛すぎるシャーネが悪いんだからな?」
(?クレ……)

そして何か言おうとした彼女の唇を塞いだ。
暫くしてから解放すると、彼女は更に顔を赤くして、クレアのシャツを掴んでいた。

(……)
「どうした?」
(………いきなりだったから、びっくりした)
「ハハハ。やっぱり可愛いな、シャーネは」

クレアは笑って言う。
すると彼女は赤い顔でクレアを睨むように見た。

(…………ばか)




[戻る]


あきゅろす。
無料HPエムペ!