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短編小説
1-9 ※
「い――――――っ!!!ああっ!も、イく!・・・ぁっ!イ゛く!ひぃい・・・っ!」

 少し強く噛んだ後、それをいやすかの様に舌でその歯形を・・・ではなく先端の穴に舌を捩じ込むようにしてやると、後ろを弄る張型を締め付けるのが分かる。

もう、イきたくて堪らないのだろう。

 体の中で燻る熱をどう発散したらいいか分からないように我武者らに体を捩り、悲鳴にも似た嬌声を上げる忍に「これくらいにしといてやるか」と雄から口を離すと、ギュウギュウと締め付けている後ろの張型も無理矢理引き抜いてやる。

「ああっ」

「もっといいもの、あげるよ」

銜え込むものがなくなって不満そうな声を上げる忍に笑いながら、勇は雄を戒める手はそのまま、空いた反対側の手だけで器用に部屋着にしている某有名スポーツメーカーのジャージのズボンをビキニタイプの下着ごと下ろすと、既に猛った雄を取り出してみせた。

「な・・・っ!」

 忍が驚いたように声を上げたのも無理もない。

勇の雄といえば使い込まれて赤黒く変色し、その小さな下着に良く収まり切ったなと思うほど太さも長さも規格外の代物で、雁の部分は子供の腕ほどあろうかという一物なのだ。

 それを見て自分の手の中の忍の雄がビクンと反応を示すのが心地よく、勇は悠然と微笑むと、十分に濡れて解れた忍の後孔を指で広げながらそこに雄を押し当てる。

一方、忍といえばことの展開についていけず、勇の雄が自分の後孔に宛てがわれるのを只々見つめることしかできない。

誰とも体を繋げたことのない忍としてはある意味願ったり叶ったりの展開かもしれないが、相手は素性もしらない突然振って湧いた極上の隣人。

ましてや忍は勇も自分と同じくゲイで、しかも“突っ込む側”だなんて知らないのだから、パニックになるのも仕方ないことだろう。

 しかし逆に勇も忍がまだ誰ともセックスしたことがないことを知らないわけで。

「今までのどの男よりも満足させてあげ、るっ」

「ぃあ゛あ゛あ゛あ゛ぁっ!」

一気に突き上げた瞬間、忍はあまりの衝撃に白目を向いて昇天。

・・・そう、突っ込まれただけで達してしまったのだ。

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