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短編小説
1-8 ※
「ああ!そんなの、いないっ・・・から!手、離せっ!」

 案の定、忍から返ってきた答えは思った通りのもので、勇は顔が緩むのを止めることが出来ない。

「本当に?だったらあの声は忍さんがオナニーしてる時の声?」

「そう!だから・・・っ!早くっ」

反対に忍は切羽詰まったような顔で必死にイきたいと訴えていて、そんな顔にも勇の顔は緩みっぱなしだ。

なぜなら、そう彼は・・・。

「・・・淫乱。男なのに厭らしい穴に毎日こんなものを突っ込んで悦んでるなんて変態じゃないか」

男の男といった忍の様な筋肉質な体で、どちらかといえば強面の男を恥ずかしい言葉で責めて、啼かせるのが好き。という彼もまたれっきとした変態だったのだから。

「やめろっ!・・・そんな、俺は・・・っ」

 そんなことを知らない忍は先ほどまでの優しい口調が一変、上から物を言うような口調で自分を蔑む言葉を投げかけてきた勇にはっとし、慌てて開いた足を閉じようとするが、それさえも体を間に差し込むことで止められてしまう。

「見られて感じるんだよね?ほら、イきたくて先っぽの穴がパクパクいってる」

「あ゛がぁっ!」

「ハハ、忘れてた?自分で銜えてたのにさ。まあ、こんな厭らしくて欲しがりな穴ならコレくらいじゃ満足出来ないだろう、ね?」

雄の根元を戒められたまま前立腺を張型で弄られて、忍は頭がおかしくなってしまいそうだった。

 さらに追い打ちを掛けるように、涎を垂らして穴をパクパクさせている雄の先端を近付いてきた勇のその薄い唇に銜えられて、頭が真っ白になる。

初めて感じた口内は人肌より少し温かく、程よい締め付けに思わず我を忘れて腰を振ってしまうほど気持ちがいい。

「ふっ!んっ!は、は・・・っ!おっ・・・おぉっ」

そんな忍の自分本意な動きに勇は怒ることなく好きにさせてやると、だったら俺も好きにさせてもらうとばかりにその先端に噛み付いた。

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