平凡と俺様
補佐のお仕事
晴れて“誇り高き”生徒会のメンバーの一員になり、順風満帆に高校生活をスタートさせた俺、鈴木双龍です。
やっぱりさすが“誇り高き”というだけあって、俺が正式に生徒会長補佐に就いたことを知ったクラスメイト達の反応はそりゃもう凄いもんだったよ!
とりあえずまず信じられないような顔で驚いた後、少し離れたところでこっちをチラチラ窺いながらヒソヒソヒソヒソ・・・ってあれ?何か改めて思うと少しおかしな反応?
いやいや、それだけ大役だってことだよね!ここ数年生徒会役員の人達は補佐を取らなかったらしいし。
俺ってばそんなに内側から光る物が・・・。
「あ、双龍くん!悪いんだけどこれ、全校生徒分印刷してきてくれないかな?俺、今手離せなくって〜」
「印刷室に行くなら一緒にこれ、職員室までお願いするよ。弟くん」
「弟くん!弟くん〜!このダンジョンのさぁ、ボスの弱点ってどこぉ?さっきから俺、10回以上死んでるんだけど〜?」
「双龍。喉が渇いたので紅茶を淹れてくれませんか?」
「私にはコーヒーを頼むよ、双龍」
「鈴木弟。悪いがついでに俺にもほうじ茶を頼む」
・・・って!
「学園の核を担う大事な仕事って・・・雑用ばっかりじゃん!」
これじゃあ全く俺の能力が発揮出来ないと思うんですけど!?
いや、でもこの中で俺が1番下だしね。うん。用事が頼みやすそうな顔もしてるしね・・・ああ、もう!仕方ない!
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