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平凡と俺様
C
 はっ!もしかして俺の頭に蜂でもついてんの!?

ギャー!死ぬ!刺されたら死ぬ!

 途端わたわたとし始める俺の頭を先生は宥めるようにもう一度頭を撫でてくれて、あ・・・先生が触ってるくらいだから大丈夫、大丈夫なんだよな!?

もう、だったらエース!さっきの奇声はなんだよ!?

 俺の横を通り過ぎる先生を目で追い、そのまま2つ後ろのエースに視線を向ければ、それは先生の広い背中で見えなくなってしまう。

「加藤君・・・」

「は、はい・・・」

そのせいで2人の顔は見えないけど、先生の声はさっきと違って冷たい感じで、エースの声は緊張で引き攣ってる感じ。

HR中に突然奇声を上げたんだから注意されるのは当然のことなんだろうけど・・・なんか怖っ!

「はぁ・・・君はさっきから何なんですか。これだから出来の悪い奴は困る」

「な・・・っ!四ノ宮先生、お言葉ですが僕は学年3位・・・」

「ハッ、たかが3位ごときが聞いて呆れる」

しかも極めつけは馬鹿にしたようなこの先生の態度。

「あぁ、確か君は中等部で3年間主席だったとか?しかし私としてはたいした問題ではありません。今、主席でなければ何の価値もない」

 何も言い返せないエースに先生はもう一度鼻で笑うと、また穏やかな表情を浮かべて教壇へと戻っていく。

その途中、両脇の生徒の頭を前に戻すことも忘れずに。

「鈴木君、失礼しました。騒がしい虫は私が駆除しましたので」

最後に俺の前で一礼した先生はさっきの優しい雰囲気のままだけど・・・表情と台詞が全然合ってない、です!!!

それに・・・。

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あきゅろす。
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