平凡と俺様
担任は優しい先生?
そんな感じでさっそく2人も友達が出来たのはいいんだけど・・・。
「そ、双龍くんの誕生日は?け、血液型は?」
「・・・2月2日生まれのA型だけど」
「あ!僕もえ、ええええA型な、んだ!・・・おそろいだ」
なんでそこで頬を染めるんだよ!?
突然の質問攻撃にもびっくりしたけど、さぁ。
それはまあ、出会ったばっかりだし。俺も仲良くしたいから全然問題ないんだけど。
血液型が一緒ってだけでそんな嬉しそうな顔されたら、ホモ疑惑・・・というかそれを俺に向けられているんではないかと自意識過剰にも疑っている俺としてはそっちに結びつけてしまうわけで。
「そ、そうなんだ!?へ、へぇ・・・あ!太一は?太一は何型!?」
とりあえず太一!ヘルプミー!あの目は本気だ!
「ん?俺はO型だけど」
俺が何で必死な顔をしてるのか不思議なんだろう。俺的にはあからさまだと思うエースの視線に、太一は気付いていないらしく小首を傾げている。
やっぱり俺が自意識過剰なんだろうか・・・。
「ふーん。佐藤くん、君だけ仲間外れのようだね」
って何今度は勝ち誇ったような笑み浮かべてんの!?太一に対抗意識燃やしてどーすんだよ?
「そうだな、でもA型とO型って相性いいって言うし。ちょうどいいんじゃないか?ま、俺は血液型とか関係ないと思うけどな」
そうそう、太一の言う通り。別に血液型で性格決まるわけじゃないし。やっぱ太一は顔だけじゃなく言うことも男前だな。
「・・・っ!ぼ、僕は負けないからな!」
うんうん頷いていたら、今度は唇を噛み締めて悔しそうな顔をしたエースが、そんな“宣戦布告”っぽい台詞を吐いていた。
あー、うん。君の気持ちはよぉおおく分かったよ。
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